カイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡

アニメカイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんに興味を持って調べてみたら、膨大な量の担当作があることがわかりましたので、出来る限り同氏担当作を追跡しています。discordアカウントは、まきも#3872 です。

ワンナウツ15話脚本:中高年キャラ達の奮闘

アニメ・ONE OUTS(ワンナウツ)は、甲斐谷忍氏原作の漫画をアニメ化した作品。謎めいたピッチャー・渡久地東亜の活躍を描く。監督は佐藤雄三氏(カイジ監督)で、シリーズ構成が高屋敷英夫氏。
今回の演出/コンテは池田重隆氏で、脚本が、放送版は高屋敷氏、DVD版では広田光毅氏となっている*1
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本記事を含めた、当ブログのワンナウツ関連記事一覧:

http://makimogpfb2.hatenablog.com/archive/category/%23%E3%83%AF%E3%83%B3%E3%83%8A%E3%82%A6%E3%83%84

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  • 今回の話:

リカオンズ(謎めいた投手・渡久地が属する球団)対バガブーズ(知将・城丘率いる球団)第3戦は延長戦に突入。バガブーズの超俊足選手・ジョンソンを、渡久地はどんどん追い詰めていく。

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対バガブーズ(知将・城丘率いる球団)の試合は延長戦に突入。
冒頭、リカオンズ(謎めいた投手・渡久地が属する球団)の監督・三原が彩川(リカオンズオーナー)の犬であるというナレーションがある。中高年キャラの可愛さを強調するのは高屋敷氏の十八番。宝島・ど根性ガエル(演出)、1980年版鉄腕アトムあしたのジョー2(脚本)と比較。

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1アウト毎に渡久地に+500万円、1失点毎に渡久地が-5000万円というワンナウツ契約(しかも今回はレート20倍)で負け込んでいる彩川に、及川(リカオンズ広報部長)は撤退を提案するが、彩川はムキになる。
善良な部下と大人げない上司の構図は、空手バカ一代(演出/コンテ)や忍者戦士飛影(脚本)にも見られた。

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ピンチ時に登板(それ以外は1塁にいる)してはピシャリと抑える渡久地は、勝てば知将と称えられる…と三原を巧みにおだてる。三原は「ぼく…真の…知将…」と呟く(アニメオリジナル)。グラゼニ(脚本)では、「先…発…」というアニメオリジナル台詞がある。どちらも、秘めた願望を吐露するコンセプト。
また、「ぼく」という一人称で可愛さが増している。

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延長11回裏のピンチに再び登板した渡久地は、またも抑える。
これにより、どんどんマイナスになっていく彩川は苛立ち、煙草を灰皿に押し付ける。煙草の細かい仕草は、色々な作品にある。おにいさまへ…・DAYS・めぞん一刻(脚本)と比較。

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計算違いで投手を使いきったことに気がついた彩川は慌て、三原に電話をかける(ワンナウツ契約上、なるべく渡久地にアウトを取らせたくないため)。
電話自体に意思が乗っているような描写は多々ある。おにいさまへ…あしたのジョー2・MASTERキートングラゼニ(脚本)と比較。

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誰でもいいから、渡久地以外の野手をマウンドに上げろという無茶苦茶な彩川の指示に対し、三原はどうしても勝ちたいと言って電話を切る。ほぼ原作通りだが、電話を介したドラマは色々な作品で目立つ。
おにいさまへ…グラゼニ(脚本)のように、アニメオリジナルで追加されることもある。

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「だって…勝ちたいもん」と呟き、三原は携帯をポケットにしまう(アニメオリジナル)。ここでも、可愛さが強化されている。
また、手を使った感情表現は頻出。グラゼニ・F-エフ-(脚本)と比較。

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三原は彩川に逆らい、渡久地を続投させる。三原が犬の着ぐるみと首輪を脱ぎ捨てるイメージがアニメオリジナルで入るが、キャラのアイデンティティを示すものを意味深に映すのは、しばしば見られる。F-エフ-・カイジ2期(脚本)と比較。

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そのまま渡久地は抑え続け、回は14回裏(この作品世界では、12回以降もある)。リカオンズ捕手の出口は、「渡久地、本当に大丈夫なんだろうな」と内心思う(アニメオリジナル)。捕手の心の声を追加するのは、グラゼニ(脚本)でも見られた。

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先頭打者は、バガブーズ自慢の超俊足選手・ジョンソンだが、渡久地は全員を内野に集める奇策を敢行(前回14話で披露)。
渡久地は、ジョンソンがバント以外できないのを指摘して彼を追い詰め、投げる瞬間、口元に笑みを浮かべる。微笑をアニメオリジナルで追加するのは、要所要所で見られる。グラゼニ・RAINBOW-二舎六房の七人-・おにいさまへ…(脚本)と比較。

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ジョンソンはバントするしかなく、超前進守備の今井(リカオンズ現遊撃手)が打球をさばいて一塁に送球、ジョンソンはアウトとなる。この今井、スポットが幾分か原作より当たっている。
めぞん一刻・太陽の使者鉄人28号(脚本)ほか、高屋敷氏は脇役を光らせる。

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バガブーズの後続打者は凡退し、15回は両軍無得点。16回表、リカオンズはついに相手のエラーから1得点し歓喜する。高屋敷氏の担当作(脚本作含む)は、喜び方が妙に可愛い。あんみつ姫・太陽の使者鉄人28号(脚本)と比較。

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そして16回裏、バガブーズ2アウトの場面でジョンソンを迎えた渡久地は、何故か死球で彼を出塁させ、更に3塁まで盗塁させた挙げ句に内野陣を下がらせ「一人内野」の状態を作る。
たまらず三原は声を上げる。ここは三原の、勝ちたい気持ちが強調されている。中高年キャラの強い主張は、宝島(演出)やF-エフ-(脚本)ほか、よく前面に出される。

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渡久地は、ペナントレースで勝ち進むにはジョンソンの足が役立たずであることを晒す必要がある…と三原に主張する。
カイジ2期(脚本)、ど根性ガエル(演出)、F-エフ-(脚本)ほか、主人公が中高年キャラに主張を通す構図もまた、強調される。

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そして、ジョンソンのホームスチールとの勝負が始まる。城丘(バガブーズ監督)は「私の勝ちだ」と思う。原作は「ジョンソンの勝ちだ」。“私”とすることで、実はこれが城丘と渡久地の勝負であることを際立たせている。ここも発奮する中高年キャラ達の強調が見られる。

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結果はアウト、リカオンズの勝利となる。この試合の、ワンナウツ契約20倍レートが響き彩川は更に負け込むのだった。
悔しがる彩川の手が映る(アニメオリジナル)。ここも、手による感情表現。おにいさまへ…・RAINBOW-二舎六房の七人-(脚本)、宝島(演出)、グラゼニ(脚本)と比較。

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  • まとめ

三原・彩川・城丘と、おじさん達の三者三様のリアクションが面白い。高屋敷氏は複数キャラの掘り下げを行うのが上手く、そしてとにかく中高年キャラへの愛が凄い。何故かは不明だが、とにかく強い傾向。

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また、今回は三原の意識の変容が軸の一つになっており、序盤・中盤・終盤…と彼にスポットが当たる組み立て。
こういった、キャラの掘り下げは高屋敷氏の得意とするところであり、かつ構成の計算が緻密。

あと、気になってきたのが「電話」。昔から現在まで、ありとあらゆる作品で強調が見られる(オリジナルも多い)。
「物」に魂があるような表現は、同氏の担当作に多いが、その一環かもしれない。

原作もアニメも、渡久地にまんまとやられる対戦相手や彩川が、少し可哀想に見えるわけだが、善悪問わず、人間の色々な側面を描くのをポリシーとする高屋敷氏の腕が存分に発揮されている。

このような「善悪を問わない」姿勢、もしかしたら同氏の野球経験(元高校球児であり、高校野球部監督の経験あり)から来ているかもしれない。よっぽどの事が無い限り、スポーツには善も悪もない。

前述の通り、最後のジョンソン対渡久地のホームスチール勝負で、城丘のモノローグが「“私”の勝ちだ」に改変されているわけだが、この僅かな改変で城丘に視点を集中させる事ができている。ここでもやはり、中高年キャラへの愛が見られる。

そして、三原と渡久地の絡みに見られる、「おじさんと主人公」の構図は数々の作品で強く描かれ、興味深いところ。高屋敷氏が20代の頃の担当作にも見られる特徴であるわけで、年を重ねてからの願望というわけでもない。もともとの個性と言える。

故に、中高年キャラが時折ヒロインのような役割を果たすことがある。殆ど男ばかりの本作(シリーズ構成/脚本のアカギ・カイジグラゼニなども同様)において、これがちょっとしたスパイスになっている。

このような(良い意味での)ホモソーシャルな側面が強いのもまた、野球経験から来るものなのではないか…と、最近思えて来ている。それはともかく、男ばかり、または女ばかりの世界を、絶妙なバランスで構築できている。

ホモソーシャルの描き方にしろ、中高年キャラの愛嬌にしろ、敵側へのシンパシーにしろ、やはり人間の色々な側面を描きたいという高屋敷氏のポリシーが根本にあるのかもしれない。

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【追記 2020/5/13】

脚本クレジットが、放送版(CS等)では高屋敷英夫さんとなっていますが、DVD版(および一部配信版)では広田光毅さんとなっています。

放送版クレジット、wiki、アニメ@wiki、放送当時の掲示板、その他各話リストでは、今回の脚本は高屋敷英夫さんとなっています。

一方、ヨドバシカメラ楽天などのDVD情報では、今回の脚本は広田光毅さんとなっています。

これは、

  • 単なる表記ミス
  • どっちかがどっちかを大幅に修正した

など、様々な原因が考えられます。

内部事情は知る術が無いため、当記事では「放送版」の脚本が高屋敷英夫さん、「DVD版」の脚本が広田光毅さんとします。

この相違をネットに発信したのは、私が最初かもしれません。実質脚本が広田さんの場合は、高屋敷さんの「シリーズ構成の妙」のみを当記事で見てみてください。

 

*1:2020/5/13追記

ワンナウツ13話脚本:テーマへの伏線

アニメ・ONE OUTS(ワンナウツ)は、甲斐谷忍氏原作の漫画をアニメ化した作品。謎めいたピッチャー・渡久地東亜の活躍を描く。監督は佐藤雄三氏(カイジ監督)で、シリーズ構成が高屋敷英夫氏。
今回の演出/コンテは細田雅弘氏で、脚本が高屋敷氏。

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本記事を含めた、当ブログのワンナウツ関連記事一覧:

http://makimogpfb2.hatenablog.com/archive/category/%23%E3%83%AF%E3%83%B3%E3%83%8A%E3%82%A6%E3%83%84

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  • 今回の話:

リカオンズ(謎めいた投手・渡久地が所属する球団)対、知将・城丘率いる球団・バガブーズの3戦目。ジョンソン(バガブーズの超俊足野手)を封じる策を次々と打つ渡久地に、城丘は対抗する。

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1勝1敗で迎えた、対バガブーズ(知将・城丘率いる球団)3戦目。

ジョンソン(バガブーズの超俊足野手)を最大限活かすために左打者を並べてきた事について、リカオンズ(謎めいた投手・渡久地の属する球団)の面々は話し合う。
かなりアニメオリジナルが入っており、アニメでは児島(リカオンズの天才打者)も会話に入っている。また、シリーズ通して今井や藤田(リカオンズの選手)が目立つ。高屋敷氏は、脇役を引き立たせる特徴がある。

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シリーズ全体で、アニメオリジナルで児島をよく登場させるのは、かなり意図的。
シリーズのラストを締め括る児島と渡久地の会話は非常に重要なため、それに深みを持たせるためと思われる。高屋敷氏のシリーズ構成は、こうした仕掛けだらけになっている。

セーフティバントを成功させたジョンソンは、更に盗塁して2塁へ。出口(リカオンズ捕手)は頭の中で理論を組み立て、3塁でジョンソンを刺せると見通しを立てる。ここは原作の詳細な解説を簡潔にまとめている。高屋敷氏はまとめ方が上手く、それはグラゼニ(シリーズ構成・全話脚本)でも発揮されている。

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出口の予想に反し、打席の木ノ内(バガブーズ野手)はバントをするふりをし、その間にジョンソンは3塁を陥れる。ここで渡久地が登板。木ノ内は渡久地を煽るが、自信満々の渡久地に狼狽。テンポや雰囲気が、カイジ2期7話(脚本)と重なる。

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木ノ内はタイムを取って長考し、自分なりの考えをまとめて渡久地に挑む。ここも、カイジ2期7話(脚本)にて、長考の末に(論理的に)自信をつけた大槻と同じようなテンポ。監督(佐藤雄三氏)も共通するので、シンクロ度合いが凄い。

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木ノ内の考えと大きく異なり、渡久地の投げた球は、ど真ん中ストレート。結果ピッチャーフライとなり、渡久地は球を3塁に送ってジョンソンもアウト。相手の予想を上回って主人公が勝つ流れや構成も、カイジ2期7話(脚本)と非常に似てくるのが面白い。

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渡久地を見守る児島の姿がアニメオリジナルで差し挟まれており、これもカイジ2期7話(脚本)と共通するものがある。前述の通り、児島は重要キャラ。シリーズ全体の軸となるキャラを端々で印象づける手法を、高屋敷氏はよく使う。

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負けるべくして負けた木ノ内は、「正真正銘の勝負師」と渡久地を恐れる。ここも、カイジ2期(脚本)で大敗北した大槻と、覚醒したカイジの恐ろしさの対比に似る。

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ここは、原作だと「正真正銘の悪魔」だが、アニメでは「正真正銘の勝負師」に変更されている。これは、アニメのシリーズ構成上「勝負」という言葉が非常に重要であるためと考えられる。
F-エフ-(シリーズ構成・全話脚本)でも、全体の構成を考慮して、重要な台詞が大きく変更されている。

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その後、1塁守備についた(ピンチの時以外は1塁守備)渡久地はエラーを連発。それを見た北野(バガブーズ野手)は呑気に喜ぶ。北野も原作よりキャラが濃い。あんみつ姫(脚本)、宝島(演出)、ルパン三世2nd(脚本)ほか、とにかく脇役が印象深い。

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城丘は、渡久地がジョンソンの盗塁を阻止するために意図的にエラーし、試合をコントロールしていることを見抜く(前に走者がいては、ジョンソンは盗塁できない)。頭が切れる相手と、恐ろしさを秘める主人公の構図は、カイジ(シリーズ構成・脚本)でも強調されている。

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回は進み、城丘は1塁のジョンソンと2塁の深山(バガブーズ野手)にダブルスチールを指示。鈍足の深山だが、ここで深山を刺すとジョンソン有利になる事に気付いた出口は、刺すのを断念。原作では出口による長い解説が入るが、アニメではナレーションで簡潔にまとめられている。ここも、まとめ方が上手い。そして、満を持して渡久地が登板するのだった。

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  • まとめ

アニメオリジナルで、ちょくちょく児島を登場させるのが前々から気になっていたのだが、前述の通り、シリーズ最終回での児島と渡久地の会話を考えると合点が行く。高屋敷氏の、全体を見渡した計算高いシリーズ構成には本当に感服する。

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同様に重要なのが、原作の「正真正銘の悪魔」を「正真正銘の勝負師」に変更した点。先に述べた通り、シリーズ全体で「勝負」が重要なキーワードであるためと考えられ、こちらの構成計算も凄い。

常々思うが、高屋敷氏は原作のどこを拾ってどこを捨てるか、何を追加するかのセンスが抜群。
毎度毎度、原作つきアニメは、のんべんだらりと原作をなぞるだけでは駄目なことに気づかされる。これは重要な事だと思う。

突き詰めれば、各話各話で、ただ原作の通り話を運ぶことに終始していては、アニメのシリーズ全体でのテーマが見えて来ない。そうなってしまっては、味気のないアニメ作品になる恐れがある。ここは、アニメオリジナルを入れてでもテーマやキーワード、キーキャラを明確にする事が必要なのではないだろうか。

F-エフ-・グラゼニ・RAINBOW-二舎六房の七人-(いずれもシリーズ構成・脚本)も、何を軸にするかがしっかりしている構成で、「アニメはアニメで、この終わり方で正解」と感じさせる作りになっており、その手腕に驚かされる。

アニメでのテーマを組み込むといっても、いきなり出しても強引なわけで、高屋敷氏はテーマへの「伏線」を張ることが多い。本作では、児島の存在を引き立たせることだったり、要所要所で出る「勝負」という言葉の重みだったりが、それに当たる。

また、木ノ内と渡久地の対決は、カイジ2期7話(脚本)と比較すると面白い。テンポや雰囲気、盛り上げ方、話運びのリズムなどが同じで、佐藤雄三監督と高屋敷氏の連携の凄さが感じられる(両氏はアカギ・カイジ・本作・カイジ2期でタッグを組んでいる)。

ちなみに、カイジ2期7話は高屋敷氏の脚本作の中でも屈指の出来だと私は思っているのだが、対戦相手が思考の迷路に入ってしまう所をうまく表現するなどの共通点が発見でき、収穫の多い回だった。

あと小ネタだが、解説者の名前が、原作では「金田一」、アニメでは「蟹田」。いずれも、最近亡くなられた球界レジェンド・金田正一(通算400勝投手)氏をもじったものになっている。