忍者マン一平監督・9話:特徴である紙演出も、人の姿で実体化!やはり紙もキャラだった
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脚本は金子裕氏、コンテは、シティハンターや名探偵コナン初代監督で有名な児玉兼嗣氏。演出は五月女有作氏(前述)。五月女氏、結構子供が好きな下品ネタが得意?あとコンテがコナン君ぽいとこある。
posted at 02:06:03
前回(togetter.com/li/959578)は、高屋敷氏特徴、価値観が様々な問題に合わせてカメラが傾く演出をキャラ化したような話だったが、今回も、同氏の特徴である「紙」が人の姿をして出てきた。またも答え合わせ。紙もキャラだった
posted at 02:03:57
高屋敷氏の演出コンテ脚本全てに頻出する、意思を持つ開幕太陽や月、今回も答え合わせ。開幕、月が寝てる。以前、金子裕氏の脚本で高屋敷氏特徴のbl天然燃料についてのネタがあったが、今回も男のイチャつきネタあり pic.twitter.com/PVJt8VHLLE
posted at 02:04:32
話は、
- 村の子供がおねしょをするよう、おねしょ菌入りジュースを無料自販機でばらまいた犯人を探す、
- 地図や古文書の謎解析、
- 犯人のシミ怪人とのバトル、
- 冒頭と最後の夢パート
と盛り沢山で、これも、終わりと思ったらもう1、2捻りある作り(特徴)。
posted at 02:14:44
今回、おねしょの地図が宝の地図になっているという話なのだが、またしても地図。とにかく他作品の演出脚本コンテすべてで、地図が頻出する。前に集めたツイート参照→twitter.com/makimogpfb/sta…
posted at 02:23:00
この地図好き、印象に残っているのは、家なき子の高屋敷氏演出回で、前は旅好きだったというキヨスクの店長が自分の使っていた古い地図をレミにタダでくれる話。「旅は男のロマンだ」とも言っていた。やはり寅さん好きが根っこにある?
posted at 02:29:02
おねしょ菌を顕微鏡で見るシーンが元祖バカボン高屋敷氏演出回に似てたりとか、おねしょ菌を拡散した自販機を蹴ると大量にジュースが出るのが、カイジ(シリ構、脚本)の沼パチっぽいのとか。自販機も沼も甘言で誘う pic.twitter.com/1G0OXXvBh5
posted at 02:36:49
おねしょ菌入り自販機を設置した犯人が老人の姿をしているのだが、調べると紙のシミを食べてきた怪人「シミ怪人」であることが判明する。村の子供のおねしょ地図が宝の地図になっているという古文書を頼りにやってきた。そしてバトル後は紙(本)に戻ってしまう。
posted at 02:45:22
この怪人は図書館の隅に住むという。終盤の本に戻った姿として、むかし図書館によくいた、紙をかじるネズミが化けたものであるようなことが示唆されている。古来、図書館に猫を飼う伝統があった話がネタ元? twitter.com/makimogpfb/sta…
posted at 02:50:57
結局、古文書をX線(!)で一平達が解析すると、宝の地図はポンポコ和尚のおねしょであると判明。聞き付けた怪人ともバトルになるが、紙は火に弱いことを看破、三平の出す炎で勝利。
宝は、おねしょにならないための指南書。結局これを、おねしょばかりする和尚にプレゼントすることになったのであった。
posted at 02:58:16
この、おねしょしないための指南書の最後に「気の病をあまり気にしないこと」とあり、高屋敷氏の特徴の一つである、精神疾患対処の上手さが、ここにも出てきている。
あと、皆がこの宝の正体に落胆もせず、和尚に宝をプレゼントして幼く笑い合うのが可愛い(特徴)。
posted at 03:07:16
今回明確になった「紙もキャラ」、下記画像は高屋敷氏の紙ネタ歴史。デビュー周りのジョー1脚本、ど根性ガエル・エースをねらえ!・元祖バカボン演出、ベルばらコンテ、チエ・カイジ・ワンナウツ脚本。他もまだまだ沢山ある pic.twitter.com/7irG8WfHVE
posted at 03:13:52
- まとめ
紙=キャラは、まさに同氏シリ構・脚本のカイジ1期ではチケット=死んだ石田さんや佐原の魂が宿るものとして何回も描写される。また、カイジ1期Eカードはカードについた血痕(しみ)が勝敗を左右する。カイジ2期も、地下での大逆転の糸口は三好のメモ。
posted at 03:20:33
ベルばらコンテでも、マリーがフェルゼンにかまけすぎるのをオスカルがフェルゼンに指摘すると、風が吹いて、ページがめくれていく本のアップが入る。
風・紙ともに、キャラであることが忍者マン一平によって判明した。だから、もの言わぬものの描写に殺気がある。
posted at 03:27:01
ワンナウツでも、「右腕」「足」「時間」「雨」「トリックスタジアム」「サイン」と、もの言わぬもの達が主軸に扱われている。特に、もの言わぬ何かが自分達のサインを盗んでいて、盗聴もされていると気付き苦戦するトリックスタジアム編は、その真骨頂。
posted at 03:33:52
カイジ1期でも「こんな、もの言わぬカードを使っての心理戦は」と原作通りだがカイジが言う。
だが、もの言わぬのにEカードの奴隷、市民、皇帝という「キャラクター」の存在感はアニメでも圧巻。長年「紙」というキャラを扱ってきた凄みが感じられる。
posted at 03:40:53
こうやって見ていくと、いかに高屋敷氏が脚本においても「演出」をしているかが少し見えてくる。そして脚本でも演出でも、人物でない、静物や自然に、役割を与えることの大切さがわかる。これはアニメという、視覚情報も考慮する脚本を書くには重要な要素と思う。
posted at 03:50:01
補足として、高屋敷氏の演出特徴で紙がよく出ることについては色々な所で書いたが、よく出てくることについてざっくりまとめたブログがこちら: makimogpfb2.hatenablog.com/entry/2015/03/…
posted at 04:09:14