カイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡

カイジおよび福本作品、そのアニメが好きで、シリーズ構成の高屋敷英夫さんが、子供の頃からアニメのクレジットで凄くよく見る名前なので調べてみたものの膨大すぎてまとめきれなくなってきたので、自分のブログよりここに切り離してまとめることにしました。ツイッターアカウントは@makimogpfbです

忍者マン一平監督・コンテ11話:人生に試練を課す「キャラクター」である雪山と崖。あらゆる作品に登場!

Togetterのバックアップです。修正や追加などで再構成しています。モバイルだと、クリックしても画像が大きくならないですが、urlをクリックするとtwitterの大きい画面で見えます)

ちょっと、カイジ1期(高屋敷氏シリーズ構成・脚本)について先に触れる。

下記、高屋敷氏が監督の忍者マン一平10話の特集にて、

makimogpfb2.hatenablog.com

機械=人の映し身、鏡=真実を映す、が高屋敷氏の演出特徴の1つと書いたが、カイジ1期の高屋敷氏脚本回の20話を見ていたら気付いたことがあった。時計=まさにキャラの映し身として、実際、意思を持ち伝えている。

posted at 22:03:27

忍者マン一平を見た後にカイジ1期20話を見ると凄い。時計や物の殺気走ったアップが沢山あり、「時計」「血」「血痕」が無言で何か訴える構成になっていて、忍者マン一平で種明かしされた「物や自然=キャラ」が存分に生かされている。
posted at 22:57:47

あと、カイジ1期23話見てたら笑った。カイジにもゴルフのカップインシーンがある。高屋敷氏の直接脚本回じゃないが(脚本は吉野智美氏)。 左から、高屋敷氏元祖バカボン演出、忍者マン一平監督・脚本(共著回)、カイジシリーズ構成 pic.twitter.com/1gzT2OM8x0
posted at 23:09:23

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元祖バカボンのまとめの時書いたが、元祖バカボン忍者マン一平では、カップにキャラが入っていて、物=キャラと明確に種明かししている(高屋敷氏特徴)。元祖バカボン忍者マン一平は貴重な上、これらをふまえた上でカイジを見ると面白い。 

posted at 23:15:06

高屋敷氏の特徴のひとつとして、紙がよく出るが、監督作の忍者マン一平でも、紙が人の姿を持ち、しかも皆を騙したり敵になる: 

makimogpfb2.hatenablog.com

カイジ1期26話脚本も、紙のくじ=会長の化身が強調されている。

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posted at 00:23:59

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しかも画像右端、原作では印をこっちに向けていないのに、会長が籖の印をこっちに向けて持っていて、ますます籖=会長が強調され、紙=キャラとなっている。

このように、高屋敷氏の過去作を見た後で、カイジをあらためて見ると色々と新しい発見がある。

posted at 00:26:51

脚本吉田喜昭氏、コンテ高屋敷監督(FHキノミヤ名義)、演出:望月智充氏(らんま無印の実質監督や「海がきこえる」監督)。
FHキノミヤは、新ど根性ガエルと、この忍者マン一平にしか出ない。おまけにシを分解して逆から読むとヤシキなのが前から怪しかった。
posted at 00:52:01

FHキノミヤ=高屋敷英夫疑惑は、キノミヤコンテが高屋敷氏のコンテに非常に似ていることもだし、忍者マン一平1話コンテの、高屋敷監督確定MOSA(同氏あだな・マッドハウス初期からのアニメーター・大橋学さんから教えてもらいました。)とも似ていることから、確定でもういいと思う。決定的なのが新ど根性ガエルのコンテ。
posted at 00:58:28

これがFHキノミヤ=高屋敷氏を決定的にしたと言ってもいい、新ど根性ガエルのキノミヤコンテ演出回。 高屋敷氏が演出を多数担当した家なき子に出てきた床屋と内装がそっくり、ジョーのポスター、出崎統氏似のモブ(サングラスのキャラ)。pic.twitter.com/OGzuNCjeCH
posted at 01:05:15

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今回、高屋敷氏直接コンテ(と思われる)だからか、同氏特徴の、開幕からの意味深な自然や物のアップが、開幕でもろに出ている。間の意味深さを感じる長さが独特。
そしてこの崖は、今回の話のキーとなる「キャラクター」でもある(特徴)。 pic.twitter.com/JpjtCT2SWp

posted at 01:11:31

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この話は、平面と手のひらの間に真空を作って吸盤のようにし、壁や崖を登るという、忍法真空ハンドを会得するための冬合宿の話。冒頭の崖は、その忍法の練習台。

ちょっと深読みすれば、これが人生の縮図になっていて面白い。同氏過去・未来作でも生きている要素。
posted at 01:17:13

忍法真空ハンド、お手本を見せた校長先生は8割がた崖を登るも、ちょっと気がそれて転落してしまう。同じく、高屋敷氏シリーズ構成・脚本のカイジでは、長年経験を積み上げ高みに登った利根川が、一瞬の気の迷いやミスにより転落してしまう。
対して、子供である一平達はちょっとしか登れない。
posted at 01:24:22

雪や雪山=人生の厳しさを表現、は高屋敷氏演出の家なき子で何回も描写され、同氏演出の最終回では、人生の厳しさをあえて体感するため、マチヤとレミは雪山に登り、気を緩めず自分の足で生きて行くことを誓いあう。ここでも意味深な雪山が二人を「見ている」。
posted at 01:29:15

そしてレミが「男は、いつか一人で生きて行くもの」という師匠ビタリスの教えを反芻し、雪山を見ると、ビタリスと雪山が重なる絵になる。これも自然=キャラ。pic.twitter.com/9lL98HKylB
posted at 01:33:15

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さて、今回の忍者マン一平では、平行エピとして、地元の居丈高なスキーチャンピオンの中学生(オオカミ・漢字不明)とその腰巾着が、一平達と対決する話がある。これは後にクライマックスで忍法真空ハンドのエピと合流する(特徴・複数平行エピとその合流)。

posted at 01:38:47

ところで、一平達が合宿に来ている地名は「ウルフ岳」、一平達と対立するのは「オオカミ」で異名はブラックウルフ。高屋敷氏脚本デビュー疑惑(無記名)は、ジョー1のウルフ金串戦。他の高屋敷氏作品、特にまんが世界昔ばなし演出や脚本でも狼推しが見られる。
posted at 01:45:40

合宿といえばお約束の風呂と女湯のぞき話があり、そのエピも今回入っている。一平の目玉飛ばし忍術(目ん玉特捜隊)は、のぞきにも最適だが、大人の美人教師・徳川先生は子供達より知恵があるので、目玉を誘惑して風呂に沈め、のぼせさせる。これで一平達の覗きは失敗。
posted at 01:52:34

この女湯のぞきエピも相当な圧縮具合だし、

  • 中学生との対立
  • 忍法真空ハンドの授業
  • 風呂・旅館内ディスコでの中学生との対峙
  • 中学生との決闘
  • 忍法真空ハンドの意外なオチ、

とエピの数と圧縮具合が凄い(特徴)。監督という立場から、そういった方針を脚本や演出に出したのだろうか?
posted at 01:58:16

風呂で敵と対峙・戦闘→知略(特徴)で撃退は、ど根性ガエル高屋敷氏演出回にもある。一平も機転で撃退。これも裸状態で人間の本質を探る高屋敷氏特徴の脱衣演出の一端。最上段は今回とのシンクロ。 twitter.com/makimogpfb/sta… pic.twitter.com/V4EYcEttFQ
posted at 02:05:38

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この、風呂での対決において、敵は一平の目が無いことに驚き、さらに一平がお化けのふりをしたので怖がり気絶。 カイジ脚本では、カイジの耳が無いことに皆が驚き、カイジのこの決死行動で利根川は敗北する。 pic.twitter.com/813LGjPpON

posted at 02:12:18

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風呂での戦闘後、旅館併設ディスコでも敵と対峙し、「もう離さない!」(意味深)と一平は敵の手下に抱きつかれる(特徴:bl天然燃料)。そして決闘の日時・場所を決める。
ところで、ここらへんの場面で、ど根性ガエルの梅さんが出演している。 pic.twitter.com/TfBrEVOhHT

posted at 02:20:16

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このディスコでも一平の攻撃で敵の頭にミラーボールが被さり、人間ランプとなる。同氏演出・脚本で頻出の意味深なランプ=キャラクターであるという、答え合わせにもなっている。  pic.twitter.com/PJwoqz6c6e

posted at 02:23:46

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終盤の決闘では、一平の忍法スカイホークに対抗した、オオカミのウルフ戦法に一平は苦戦。だが知略をめぐらせ(特徴)、忍法真空ハンドを応用。ウサギの相棒・ブッピと共にピタゴラスイッチ的作戦で勝利。ルパン同氏演出でも、ピタゴラスイッチ的作戦はよく出る。

posted at 02:29:43

ラスト、忍法真空ハンドを会得したと思った一平だったが、全然できない。だがブッピは完全マスターしていた。つまり作戦の功労者はブッピだった。ブッピは煙草(特徴)を吸い大人の余裕を見せる。深い見方をすれば、一番大人であるのはブッピだったというオチ。
posted at 02:34:06

 

  • 画像

雪山シンクロ集。今回と、XMEN・キートン脚本、赤ルパン演出。やはり恐ろしいのは脚本でも画が似てくる怪。XMENにおいては、雪の切り立った部分まで似てくるから怖い。あと、喜び方が、絵に関われない脚本作でも可愛く、演出作と似た雰囲気になるのがいつもながら謎。 pic.twitter.com/s1xsTVPcQ6
posted at 02:40:07

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雪山・崖=人生の試練集。 今回、家なき子演出、キートン脚本、カイジシリ構。特に家なき子演出とキートン脚本は恐ろしいくらい、画も内容も共通項が多い。しかも家なき子のビタリスを救済するような内容。 pic.twitter.com/Z1MwbrH27Y
posted at 02:46:05

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色々なシンクロ集(内容も)。家なき子・赤ルパン演出、らんま・XMEN・カイジ脚本。らんま高屋敷氏脚本回のコンテ演出は、今回の演出の望月智充氏である。そのため、共通する部分が多々ある。 pic.twitter.com/BOYLSu0IIc
posted at 02:53:38

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  • まとめ

この「崖を登る」「雪山」=人生の試練という高屋敷氏特徴、シリアスになると絶大な効果を発揮することがわかった。特に家なき子演出とカイジシリ構は圧巻。今回、一番大人であるブッピが崖を登れるが、カイジも人生の幾多の命懸けの苦難を越え登り切った。
posted at 03:01:11

ところで、カイジ破戒録の高屋敷氏直接脚本回(22話)で、一条に関しても崖を登るイメージが入り、最後もカイジが崖から落ちそうになるイメージが入る。まさに崖は、人生の経験と試練を体現するキャラクター。 pic.twitter.com/7Ae084Lrb4
posted at 03:16:05

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今回の冒頭と中盤に、崖のアップと意味深な間がある。崖=試練は、家なき子最終回演出で非常に強くなった特徴かと思う。同氏演出の家なき子の他の回でも、崖からのダイブがある。カイジのイメージも崖が頻出。崖=人生の試練を課すキャラである事が判明した回だった。

posted at 03:25:13