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カイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡

カイジおよび福本作品、そのアニメが好きで、シリーズ構成の高屋敷英夫さんが、子供の頃からアニメのクレジットで凄くよく見る名前なので調べてみたものの膨大すぎてまとめきれなくなってきたので、自分のブログよりここに切り離してまとめることにしました。ツイッターアカウントは@makimogpfbです

キャッツアイ4話脚本:エンタメの根底にある義理人情

まずは小ネタだけど、キャッツアイ3姉妹とエスポワールのカイジ組、カードが武器・切り札だったり、試しに並べると意外と共通してて笑った。https://t.co/VEPQEyEZ22

 

話は、怪盗「ルパンの花嫁」とキャッツアイの、泥棒対決。高屋敷氏は赤ルパンの脚本や演出を数回やってるので、同氏赤ルパンの担当作と似てる。

展開は二転三転(特徴)して、最後は義理人情・贈り物(特徴)で終わるのが同氏らしい。ちなみに「ルパンの花嫁」の声は不二子ちゃん。

 

今回も特徴満載。

  • かわいいおっさん・アドリブ歌
    f:id:makimogpfb:20160526182547j:plain
  • 大がかりなピタゴラスイッチ的作戦。監督作の忍者マン一平や、赤ルパンの演出や脚本でも、色々なギミックや物理を使った作戦が出て来る。
  • 裏の裏をかかれる、二転三転
  • 話の超圧縮(相当色々な展開が1話内に入っている)
  • 失敗は許されない大作戦なのに、ハプニング続出(→カイジの限定ジャンケンや沼へ)。
  • 優秀モブ
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  • メシテロ。せんべい美味しそう。特徴で、画もコミカルになっている。
    出崎統作品での竹内啓雄氏との演出ローテにおいて、
    竹内氏=耽美、かっこいい
    高屋敷氏=幼く可愛い、コミカル、
    といった対極の演出を、同氏は竹内氏と変わりばんこに繰り広げた。今回も1話内に高屋敷氏の可愛い演出と竹内監督のかっこいい要素が混在している。
    f:id:makimogpfb:20160526182239j:plain
  • 過去・未来作シンクロ。
    ジョー2脚本と今回。
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    ど根性ガエル(脚本・演出)と今回。体操ネタはジョー2脚本にもある。



    今回と、エースをねらえ!家なき子演出、カイジシリーズ構成。キャッツアイは竹内啓雄監督はじめエースをねらえ!家なき子スタッフがかぶっているためわかるが、それでもキャッツアイ3話に続き同窓会状態。


    今回とカイジ脚本。ビールぶっかけ名シーンの種子が思わぬ所にw

  • わかりやすい作戦の解説や図解、イメージ。カイジワンナウツでも沢山ある。
    例えば、一番右の画像のカイジ1期6話(直接脚本回)では、カイジ達のグー・パー買占め作戦の詳細が簡潔に、テンポよく映像とナレで解説される。今回は、トンネル分岐を狙っての複雑で大掛かりな作戦が、映像やイメージを交え、執事の大石さんの声でわかりやすく解説される。
  •  義理人情と超高速回想。
    一歩も二歩もキャッツアイを上回った(敏捷性以外)「ルパンの花嫁」は、最後に瞳達に、お宝を譲る。何故なら過去、瞳達の父親に、命だけは見逃してもらった恩があったため。台詞では一切説明されず、一瞬の回想イメージと、終盤の瞳達のやりとりで想像できる作りになっている。高屋敷氏の脚本は、こういった状況については言葉や台詞では極力説明せず、映像でわかるようになっている場合が多い。高速回想については、サブリミナル並の一瞬の回想で全ての事情がわかる、XMEN2話の脚本が凄い。

参考:XMEN2話脚本↓

makimogpfb2.hatenablog.com

 

  • 出崎統要素。巨大夕陽と波止場、止め絵(止め絵で〆るのはこのシリーズのポリシー)。監督の竹内啓雄氏、総作監杉野昭夫氏とは、多くの出崎統作品に共に携わった仲なので、こういうのがすんなり入る?恐ろしいのは、じゃりん子チエでさえ出崎統式夕陽や出崎鳥が、高屋敷氏の脚本だと映像になっている件。チエの場合は、演出担当が、出崎統作品をしていた人ではない。ルパンやど根性ガエルでの馴染み(御厨氏、三家本氏)はいるが。

  • まとめ

とにかくキャッツアイ3、4話とも長年同じ作品に携わってきた人達ばかりのためなのか、物凄い同窓会状態。

終盤、「また会いたい」的な台詞を瞳も「ルパンの花嫁」も口にするが、竹内啓雄監督、作監杉野氏、美術水谷利春氏ら馴染みの方々に「また会いたい」という意味も入っているのではないかと邪推してしまうw

3話でも、愛の部屋着が高屋敷氏監督作の忍者マン一平ぽくて、杉野氏のイタズラ心かもと思えてしまう。

そんな楽屋ネタも内包しつつ、エンタメに徹した大がかりなアクション回だった。だが義理人情で締めくくるあたりが高屋敷氏らしい。カイジも大がかりな作戦の裏に流れるのは大きな義理人情であるし。