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カイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡

カイジおよび福本作品、そのアニメが好きで、シリーズ構成の高屋敷英夫さんが、子供の頃からアニメのクレジットで凄くよく見る名前なので調べてみたものの膨大すぎてまとめきれなくなってきたので、自分のブログよりここに切り離してまとめることにしました。ツイッターアカウントは@makimogpfbです

チエちゃん奮戦記26話脚本:年下に背中を押される、無邪気な中高年

Togetterのバックアップです。修正や追加などで再構成しています。モバイルだと、クリックしても画像が大きくならないのですが、urlをクリックするとtwitterの大きい画面で見えます。)

2部作の前半。興業師となった地獄組ボス(1期で活躍。名はレイモンド飛田)が再登場。
今度はコケザル(テツの鑑別所時代の友人の息子)の誘いで、お化け屋敷を企画。
冒頭、入道雲のアップ・間がある(特徴:自然=キャラ)。
年の差コンビが夢を語るのが、カイジ2期脚本とシンクロ。 https://t.co/Iwpg46g0aZ

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地獄組ボスが夢を語る場面が、何か情緒ある。散々夢をテツや西萩連中に潰された地獄組ボスだが、コケザルのお化け屋敷企画で元気を取り戻す。
カイジの沼攻略企画で再び中高年が奮起する、カイジ2期脚本と通じるものがある。
石を池に投げる場面がベルばらコンテとシンクロ。 https://t.co/DmCeHoYfuA

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コケザルはマサルを誘い、表向きの、お化け屋敷企画者にする。
マサル主催という事で張り切るマサル母の強引な誘いを断れず、チエやヒラメも、お化け屋敷に参加することに。二人は、かき氷を食べながら、その事を愚痴る。特徴の飯テロ。カイジ2期脚本と比較。 https://t.co/mXnQtV3Xn5

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猛暑ということで、おバァはんが、チエ家に扇風機やスイカを持って来る(特徴:贈り物)。
特徴である、物のアップ・間が出て来る。
また、スイカを落としてしまっても、おいしく食べる食いしん坊なのも特徴。 https://t.co/SD1efrhhx3

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一方、地獄組ボス達とコケザルは、喫茶店で、お化け屋敷の計画を語りあう。ここも、カイジ2期脚本13話とシンクロ気味。

今回のコケザルの計画は、お化け屋敷を通り抜け出来たら賞金を出すという条件でヤクザを集め、テツを使って絶対にヤクザを通り抜けさせず、参加費だけをせしめるというもの。カイジの沼も、スケールが違うが今回と同じく大金獲得計画。 https://t.co/8gwZSNpYsQ

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お化け屋敷でヤクザから大金を巻き上げる陰謀を語る場面、カイジ2期脚本で班長達が陰謀を語る場面とシンクロ。

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コケザルの後を追ったチエは、裏に地獄組ボスがいることを把握する。また、お化け屋敷をテツが嫌がるので、チエは怪しむ。過去に何かあるようだ(これは次回に持ち越し)。

コケザル達の計画にはテツの協力が必要なので、コケザルがミルク金時を持って、テツとの交渉にあたる。

またしても飯テロ。カイジ2期脚本と比較。ちなみにチエ1期でも、高屋敷氏脚本にて、かき氷を美味しそうに食べる場面がある。 https://t.co/fU9SO4pFe2

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何としてもお化け屋敷に行きたくないテツは、ヤクザを脅かす役を引き受ける。かき氷屋の間(特徴)が、カイジ2期脚本とシンクロ。

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テツはお化け屋敷のバイトの事を伏せ、就職したと嘘をつき家を出るが、拳骨は、テツが手の込んだ嘘をついたことに感心する。ここで次回へ。 https://t.co/6Pfu6zSM59

 

  • まとめ

今回はカイジ2期13話脚本とのシンクロが多く、比べると面白い。
地獄組ボスも、カイジのおっちゃん(坂崎)も、何度も夢破れているが、親子ほど年の離れた少年・青年から、具体的な勝算のある野望を聞き、再び奮起する。
真夏の入道雲が見守るのも同じ。冒頭、地獄組ボスが夢を語るが、コケザルが「まだ便所の豆電球一つ買うてない」とつっこむ。これも、具体的な勝算がある野望を持つコケザルと、漠然とした野望を持つ地獄組ボスの差。具体的な野望を持つカイジと、ヤケクソ競馬でオカルトに頼ったおっちゃんに通じる。

地獄組ボスは、フランク・シナトラのディナーショーをプロデュースしたいなどとも夢を語るが、コケザルに、「目の前の金儲けの事を考えんと」と言われる。そんなコケザルを、地獄組ボスは「クールなミラクルボーイ」と評する。この場面も、何か渋い。

年下が年上に生きる気力を与える話も、高屋敷氏の作品には多い。ルパン3期・はだしのゲン2・カイジ脚本など。
監督作忍者マン一平でも、一平の優しさに触れた魔法使いの老人が、一年生から再出発する話がある。また、こういった所に、生きる=生き甲斐を描く同氏の特徴が出ている。

高屋敷氏は、少年や青年の成長を描く一方で、少年・青年から背中を押される中高年の再起も、よく描いている。これもデビューまわりの、ジョー1脚本の段平・丈がルーツなのかもしれない。ジョー1脚本は無記名だが、記名のジョー2脚本でも、それは色濃い。

地獄組ボスは、チエ1期の高屋敷氏脚本でも大活躍した。特に、竹本家や西萩の人々の異様さを説いた大演説は名場面。
ジョー2脚本の経験からか、テツをボクサーにしようとした地獄組ボスに愛着があるのかも。今回も、地獄組ボスの不屈の精神が描かれている。

中高年の奮起といえば、ワンナウツ脚本でも、オーナーの犬であることを捨て、奮起する監督の話がある(結局、渡久地の犬になるが)。
高屋敷氏の作品には、演出・脚本とも可愛いおっさんがよく出る。夢を諦めない姿が無邪気だから可愛いのかもしれない。とにかく地獄組ボスが可愛い回だった。

  • 追記

この続きの27話について。以下ネタバレ

小鉄・ジュニア、拳骨の妨害によりテツが参ったため、地獄組ボス・コケザルの野望は潰える。
テツは過去に、ヨシエとのお化け屋敷デートでヨシエにプロポーズしていたので、お化け屋敷を嫌がっていたのだった。
拳骨は、テツのプロポーズ話をチエに伝える。
照れ臭くていたたまれないヨシエとテツは偶然街で鉢合わせし、思い出の喫茶店でお茶する。ヨシエが財布を忘れたため、テツが奢るハメになる事が予想できるオチ。