ど根性ガエル15話 高屋敷氏演出、富野氏コンテ、川尻善昭氏原画という夢の競演
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アニマックスど根性ガエル ベストセレクションで15話がやってたので調べてみたら、なんとこれ富野氏コンテ+高屋敷氏演出、川尻善昭氏ほかマッドハウス陣営の夢の組み合わせだった。発見時と視聴中のツイートがこちら
月曜アニマックスでど根性ガエルベストセレクション、高屋敷氏演出回15やるわ コレB話コンテが富野氏じゃん この頃富野氏のPN知らなかったらか見落としてた 特に梅さんバイクくらいしかメカ出てないw 高屋敷氏脚本×富野氏コンテは二人の好みが爆発してたが…要再検証
posted at 23:26:08
ど根性15、どんな話だったか私のツイートで自分で参考できるwtwilog.org/makimogpfb/sea… 15Aが高屋敷氏演出らしすぎてB話見落としてたw確か、ひろしとピョン吉大ゲンカの話だ。富野・高屋敷・川尻善昭氏(原画)とか今じゃ絶対不可能な競演
posted at 23:32:27
ど根性ガエル、どんな名コンテ師も演出の好みには従ってるんだよな 15B、母ちゃんの優しさが目立つ回で富野氏の話をへし折るメカ出てなかったと思うw 高屋敷氏だけでなく、三家本氏も20代だからね… 長浜監督の演出重視もあるだろうけど
posted at 23:37:30
おう…今ど根性ガエル15話 高屋敷氏演出×富野氏コンテ×川尻善昭氏原画の私的夢の組み合わせ見てる……すっげえ高屋敷穏和モブになっとる、キャラが可愛く幼い メカあまり出さない代わりメカに乗るマネさせとる(富野氏側) 川尻氏の見返りイケメン角度がある うわーなんだこれぇ…貴重すぎる
posted at 01:48:40
高屋敷氏演出回、ど根性ガエル15Bも改めて凄い 前に書いた母ちゃん無償の愛→カイジ無償の愛 ジャンケン→家なき子最終回演出→新ど根性サブタイアニメ→カイジ限定ジャンケン 指パッチン→出崎兄弟 縫い物しながら話す→ジョー1デビューから、はだしのゲン2他
posted at 02:03:26
あと、ど根性ガエル15話はO氏証言、杉野氏、O氏(家なき子全話画面設定)ほか4人の合体PNがある(いま改めて確認)、つ、つまりこの頃から家なき子、宝島、ジョー2スタッフいるんだよ そりゃジョー2高屋敷氏脚本から伝わる大連携ぶり凄いはずだ
posted at 02:10:47
ど根性ガエル15A話、予想通り、富野氏コンテて演出に合わせてくれてる、演出の高屋敷氏は若干20代半ばなのに。富野氏コンテによく出る長浜監督モデルのモブがいない、モブもメインも幼く可愛い、メカで粉砕しない(だが梅さんバイク凝ってる)絵柄は演出好みに出来るが
posted at 02:24:48
ど根性ガエル富野氏コンテが話をへし折る勢いでメカ出し始めるのは向坪・棚橋演出が多い、演出がメカ好みだからだろう。向坪氏はオーガスP、棚橋氏はヤマト3アニメーションディレクターなど、メカ大好き 高屋敷氏は馬が大好き(ライドバックも馬の感覚なんだろうな)
posted at 02:33:26
あまりにも重大な情報が多すぎなので、ここから特集開始
まず冒頭なんだけれども、高屋敷文字ギャグ。とにかく、何故かひらがな入りでなんか可愛い。あと、かわいいおっさん。どうやら先生陣がお気に入りで、町田先生がひろしのお父さん、南先生がお兄さんという擬似家族愛を推しているようだ。
さて、A話コンテは富野氏であるが、ここは高屋敷氏のターン。高屋敷温和で幼いモブ。これは絵柄を操作できる演出だからだろうが、後期棚橋、向坪、三家本氏演出下の富野コンテだとここまで幼くない、もはや高屋敷版モブは小学生。なんで私服wしかも将来の夢をみんなが語る。パイロットだのレーサーだの、しかもレーサーの真似をしてる子がどうにも富野コンテ(メカ好き)っぽい。女の子を見守るメガネくんが優しい、しかもこういう、優しい眼差しで、しかも頬杖ついてるクラスメイトやキャラ(デビュー作のジョー1脚本から)、演出、コンテ、脚本で出てくる。不思議でしょうがない(特に脚本)
富野、石黒昇、奥田誠治、出崎哲氏、どうもこの人達のコンテは喋ってるときにシャドーボクシングをやらせる。殆どがジョー1経験者。しかもこの回は川尻善昭氏・大橋学+杉野昭夫(合体PN、大橋氏証言)が原画に入っている。あと、佐々門信芳氏もいて、佐々門氏もジョー1経験者。ちょっと作画が凄かったのでピックアップ。佐々門氏かもしれないし、背中をクルっと向けて背中ごしだとイケメン度が増すって角度は川尻善昭氏っぽくもある。(カイジ破戒録コンテでもよくある)または、杉野氏かも。ジョー1の37話で丈がクルクル回る作画があり、しかもこれが高屋敷氏のジョー1脚本デビュー作(無記名だがもうここしか考えられない)である。
ここもなんか凄かったのでピックアップ。しかも、これは出崎哲式超高速攻撃のインスパイアっぽくて、高屋敷氏演出側から疑惑。出崎哲氏と高屋敷氏の物凄く仲よしさんぶりをどの作品でも感じる。なにしろ哲氏の実の弟である出崎統監督下でにおいても高屋敷氏は大胆にも哲氏の演出を持ち込む。
富野氏コンテのメカ好きターン。高屋敷氏が人情好きのため、メカは控えめだが出てる出てる。やっぱり画面手前から斜め奥に去るのが特徴。あと、木に乗ってパイロットごっこ。これも斜め手前アングルから奥へ。さらに一応ジャンボジェットを空に飛ばす。
富野氏は巨人の星やってたっけ?出崎兄弟のと少し違う巨人の星的な投球フォーム。これも超高速キャッチが高屋敷氏の出崎哲さん大好き要素な気もするんだけど…
これも富野氏コンテならでは。寿司桶のバランス取りと自転車転倒の迫力。これもタイヤの角度が迫真。あと、バランス取りについては高屋敷氏のジョー1脚本デビュー回でも出てる(塀の上でジョーがバランスとって遊んでる)→こっちは同氏シリーズ構成・脚本のカイジ鉄骨に生きたかなと思ってる(脚本からどうやるかは謎)
高屋敷氏演出ターン。情感ある夕暮れと、一人ぼっちでどっか行ったひろしを心配する仲間たち。(ぼっち救済演出)しかもこれ、音楽(固定だけど)の使い方が物凄く、同氏が大好きな寅さんぽいことに気づいたw他の演出陣はこれをあまり使わない。同氏独自色。しかも「ひろしくん、日本一の社長になんかならなくたっていいの、あたし、あたし…」と京子がプリンスの「You don’t have to be a rich to be my girl」ぽいことを言う。時代先取り!しかも橋の上でバランス取り。これもジョー1脚本デビューのジョーのバランスとりから?
作画オタじゃないから全然自信ないんだけど、川尻善昭さん原画なんじゃないかなーと思うところを集めてみた(B話も入ってる、B話コンテは森下圭介さん。凄いコンテを描くのに何故か後の仕事は作監が多い)背中ごしの見返りイケメン角度と、指を正面から描く上手さが特徴だから。(エースをねらえ!とかカイジ破戒録コンテを参考)。あと、何故か川尻氏監督作の妖獣都市みたいなリアル系のお姉さんと、後の川尻360度視点なのが出てきた
B話。(森下圭介氏コンテ)
高屋敷氏のお母ちゃん子演出。またしても幼い。たかがおかずの取り合いでピョン吉とケンカするんだけど、母ちゃんがジャンケンを提案すると、ピョン吉が「僕は手が出せないのに」と泣き出すので(幼い)、母ちゃんが代わりにジャンケン。しかし母ちゃんが勝つと、「実の子よりピョン吉がかわいいのかよ」とひろしがジタバタ。一方、ピョン吉も「ひどいよ!実の子じゃないからって!」と泣く。幼すぎ!あと、ジャンケン要素は家なき子、新ど根性、カイジに至るまで同氏演出や脚本で頻出。
高屋敷氏特徴、母の無償の愛とおしおき演出。二人の仲裁のため、自分のおかずを差し出す。あと、上段右端の指パッチンは出崎兄弟要素
高屋敷土下座。 「本当にすまないと思う気持ちで胸いっぱいならry」 なんだよこれカイジと比較するとクソワラタ 「すまねえ」と頭を下げるのは、同氏大好きぽい寅さんもよくやってる。
これも色々な作品で出て来て数え切れない特徴。カイジ破戒録EDにも一応ある(サンドイッチあーんして)www 今回は「どっちにしようかな」とひろしがおかずを選ぶシーンと、 ケンカ中で弁当を食べさせてもらえないピョン吉のためにカンペイくんが「ピョン吉くん、あーんして」とご飯を食べさせてあげようとするシーン。実況も「いいやつ」「やさしい」だらけに。 スタッフに愛されてるらしく、後にカンペイは大活躍。だが演出陣によって性格が違うw(やさしいのは変わらないが) ルパン同氏脚本131話では、猛毒入りリンゴを敵が「どっちにしようかな」と敵が選び、無理矢理「あーんして」コンボ。 そういえば、カイジの会長や利根川も嬉しそうに「どっちにしようかな」系のセリフあったね。
あと、タバコと封筒持ってる男性がどうにもスタッフの似顔絵としか思えない…と考えた。
上段右画面、封筒もってる人がりんたろうさん(劇場版999監督で有名)!
しかも作画は杉野昭夫さん(出崎統氏監督作品で長年作画、キャラデ担当、夫婦と言われるほど名コンビ)!
女性の肩を持ってる茶髪長髪が当時マッドハウスにいたアニメーターさん。
上段左画面、一番右手前の青シャツホクロの男性が制作進行さん
その後ろの下向いてる長髪の人が中村隆太郎さん(後のLain監督で有名に)。割と暗い作風に定評のある方なので、物凄くそのオーラが出てる。
まとめるとこうなる(改訂:大橋学さんの所を杉野昭夫さんに修正)
あと、このあたりのマッドハウス参加時の大橋学さんの体験談ツイート。 会話表示の中に凄い情報満載。
教えて頂いた時のツイッター会話はこちら。
https://twitter.com/MaoCloud/status/519173050575491073
https://twitter.com/MaoCloud/status/519174954139414529
さらに、大橋学さん証言の「杉橋武敏」(ツイッターでこれを検索すれば大橋学さんのツイートが出ます)は杉野昭夫氏、大橋学氏、「きくた氏」「新田敏」氏4人の合体PN。この回はマッドハウス陣営が中心だったとのこと。「きくた氏」は現役を退いたっぽいが、大橋氏によると出崎統氏と親密だったとのこと。あと佐々門氏と礼木幾夫氏は富野作品常連でもある。
(菊田・新田氏は、後にジョー1、エースをねらえ!クレジットによく出ていることを確認)
また、この異様に人数が少なかったり謎の合体名だったりするクレジット、2人までとか制限があったという大橋さんのツイートおよび、昔の字幕は高かったとの実況スレ情報が参考になるかと。もっと詳しい方によれば、ど根性ガエルは一回平均9000枚(つまり今の「プリキュアは3千枚まで」ルールを考えると通常の3倍…)とか使っていたという情報まで頂いた。だからもっと色々な凄い方々がいたと思われる。
さらに、大橋学さんに教えて頂いたがこの回の作監は杉野さん。これはジョー1、2(脚本)、エースをねらえ!、家なき子(演出)、と高屋敷氏脚本または演出時に極端にキャラの顔や仕草が幼くなったり温和になったりするのは、色々な人の意向をすぐに察知し絵柄に反映する大天才と言われる杉野敏夫さんの杉野センサーの賜物だと思っていたので、この回の妙に幼いキャラクター達に物凄く納得した。道理でジョー2の高屋敷氏脚本回で、全員同窓会級のはしゃぎっぷりが伝わるはずだ…
その意味では竹内啓雄さん監督、杉野さん作監、高屋敷氏脚本、美術水谷利春さんのキャッツアイ4話も必見。全員の共通参加作品(ど根性ガエル、エースをねらえ!、あしたのジョー1、2など)の思い出がギッチリ詰まった上にトドメの出崎巨大夕陽止め絵、終盤の瞳の「また会いたい」というセリフが「このメンツでまた会いたい」にもかかってるみたいに思える)
ここで、ど根性ガエルの高屋敷氏演出回の絵柄の謎は解けた。後発~現在までの「脚本」なのに絵柄が幼くなったり過去作とそっくりな映像が出力されたりする高屋敷怪現象についてはもうホント怪現象のままなんだが…
…ん?さらに、モブにりんたろうさんがいて、この回が高屋敷氏演出ということは、高屋敷氏がシリーズ構成のアカギにおいてOP監修がりんたろうさんで、アカギ本編でも、物語の舞台である昭和40年代の町並みが相当ど根性ガエルを参考にしたとしか思えないのも、物凄い縁だな…おそらくマッドハウス創立者の丸山正雄氏も、ど根性ガエルは設立間もない頃に東京ムービーから引っ張ってきた大きな請け仕事と思われ、相当思い出があると思われる(自身脚本回もある)。マッドハウスにマスターフィルムあったりして…いやいや
もはやマッドハウス陣営と富野陣営という、今ではありえない組み合わせな上、色々教えて頂いたので物凄い情報量になってしまった。本当にこの回は私にとって超重要なので、特別にピックアップ。