カイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡

アニメカイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんに興味を持って調べてみたら、膨大な量の担当作があることがわかりましたので、出来る限り同氏担当作を追跡しています。discordアカウントは、まきも#3872 です。

ジョー2最終回脚本の解釈、元祖天才バカボン演出と脚本、ジョー2脚本前半(togetter一覧)

ジョー2最終回脚本の解釈、元祖天才バカボン演出と脚本、ジョー2脚本前半のtogetter一覧。ツイッターtogetterはブログほど保存性が効かないから、なんとかブログ化しないといけないとは思いつつ、もうツイート量もまとめ量も膨大すぎる。あと、元祖天才バカボンの演出や脚本で、相当な、高屋敷氏の特徴の意図が見えてきたため、他の検証済み作品もあらためて見直す必要があると思ったくらい。なので先に下記のtogetterの紹介。

 

まず、下記が相当長いんだが、色々見ているうちに、同氏特徴の意味深太陽や自然、手アップの謎が見えてきたツイートのまとめ。同氏脚本ジョー2最終回の、脚本側から見た解釈まで辿りついた。

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次に、ジョー2の高屋敷氏脚本回、最初の3本を検証。やはり物や自然=重要キャラなことが見えてくる。15、20、21話。

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そうこうしているうちに、元祖天才バカボンがフジテレビ2でやっていることに気付き、序盤担当回は見逃したが検証開始。

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下記35話脚本は、同氏が仕事を脚本に絞って行くルーツや、脚本からの演出という妙技が見えた回。脚本としても、シリーズ中屈指のベストスクリプトと思えるくらい何重にも意味が込められ、今でも問題になっている件が出ている。

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ゴルフクラブを「クラブちゃん」と言う、一心同体ポリシーが出ている。ジョー2最終回、死んだのはグローブで、太陽に魂を回収されたのでは、と推察したのの後押し。追記だが、孤独はダメ、という同氏ポリシーも描かれる。一人で遊べば、というパパに、おっさんがいやーんもう!と泣き、パパについて行く。

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下記の41Bは相当重要回で、手アップの謎や言語を越えた会話の舞台裏が明らかに。手は感情表現の鍵であり、また、言葉が通じない世界でコミュニケーションを探る話でもある。ジョー2脚本の、ホセとの言語を超えたやりとり、パンチドランカーになったカーロスとの心の会話へ通じて行く

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下記は35話脚本でもあった、価値観によって見方が変わる問題に対し、カメラが傾く演出が再度出た回。これが、同氏脚本カイジ破戒録22話「諭吉の意向」で、諭吉を映すカメラが回転し、カイジが独自の諭吉の格言の解釈を述べる場面に生きる。脚本と演出でやることが同じということがわかった回

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下記は、同氏作品で何故モブが個性的なのかの舞台裏。モブが最強。追記になるが、この話の中でパパが嫌いなワサビと決闘するが、他作品で頻出する、己との戦いの舞台裏だと思う。怪物くん脚本でも、力が同じの、自分の影に苦戦する話が出てくるし、カイジ、アカギでも己と対峙しなければならない

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下記も、カイジにおける、帝愛が神を気取る存在であると主張していく構成の舞台裏。インチキ拝金坊主や、宗教にかぶれて家族をないがしろにしてはいけない事が描かれる。

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脚本の方が体力が続く?下記51話は、50話演出からすぐに脚本書いてる。家なき子や宝島、エースをねらえで高屋敷と演出ローテした竹内啓雄氏演出。高屋敷氏と対極の演出特性である、カッケー担当竹内啓雄氏が、高屋敷氏演出特徴の可愛い画作りを再現し、高屋敷氏も竹内氏の好きな車、カーアクションを出す絆

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下記は演出側の超絶技。バカボンと入れ替わった犯罪者が、可愛いおっさんのまま、子供の可愛い動作を真似するという演技づけを行う

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下記は完全に、同氏が物や自然に魂があると捉えていると発覚した重要回。同氏特徴、自然や無機物の間が不気味なほど何か訴えていることの舞台裏。なんと呪う力さえある

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下記はカイジで、原作通りだが沼=怪物で生きていると強調したルーツ。機械に顔ついてる。また、ブラック企業や、プロを舐めてはいけないという話も出てくる。

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下記は同氏によく出る精神疾患のリアルさと、今でも通用する最適な精神疾患の対処が描かれる。妻が夫を虐待する、今でこそ浮き彫りになった逆DVも描かれる

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下記からが、宝島の各話リストをもとに、今切洗・紺屋行雄が高屋敷・竹内啓雄氏ではないかと推察したのの検証。おそらく今切洗=高屋敷氏。もう断定したいくらい濃厚。後の作品のもどんどん出てる要素沢山

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下記は、検証中に気付いた、己を形成する服や物を失っても自分でいられるかの試練、「脱衣演出」について。高屋敷氏の脚本や演出で何故よく脱ぐのかの舞台裏

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試しに見た鉄人28号太陽の使者18話脚本や、ジョー2の30話脚本も、上記の「脱衣演出」が出ていた。

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下記も結構重要で、贈り物は大事、その人のアイデンティティーたる物を贈る話が出る。

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下記は、直後やることになる家なき子の準備を、家なき子演出のもう一人、竹内啓雄氏(今回は脚本)とやってるとしか思えない回。母をたずねて3千里パロに見せかけた、家なき子パロ。

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下記は、同氏の一心同体ポリシーの舞台裏が見える回。相棒を失えば発狂する。機械が生きている描写、相棒である乗り物を擬人化するパートナーの姿。ジョー2最終回の解釈への手がかりの一つ。追記だが、レースものの「F」のシリーズ構成・全話脚本、バイクロボットと少女の絆が描かれる、最近の作品Ridebackのシリーズ構成(前半)にも生きている。

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とりあえずまとめの紹介1弾目。続きはジョー2検証など。ジョー2脚本はもはや恐ろしいことになっていた。既に膨大な経験が貯まっている上、出崎統監督はじめ、スタッフも長年組んできた人たちばかり。元祖天才バカボンも相当に色々な主張や表現のルーツが見える、重要な作品だった。ショートギャグは作家性が剥き出しになると痛感した。