グラゼニ シリーズ構成・脚本:感想ツイート集(1~3話)
2018年制作のグラゼニ(高屋敷英夫氏シリーズ構成・全話脚本。監督は渡辺歩氏)についての、私の感想ツイートをまとめた。今回は3話まで。
- あらすじ
プロ野球投手・凡田夏之介は、年棒にこだわるタイプで、「グラウンドにはゼニが埋まっている(すなわちグラゼニ)」が信条。そんな彼の、悲喜こもごものプロ野球選手生活が描かれる。
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本記事を含めた、グラゼニに関する記事一覧:
http://makimogpfb2.hatenablog.com/archive/category/%23%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%82%BC%E3%83%8B
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1話
早速、高屋敷氏の特徴が出ている。
- ナレーション多用
- 名実況
- 意思を持つような、物の意味深アップ
- 信号機演出
- 可愛い友情描写
- ランプ演出
などなど。今年(2018)もこの特徴を確認できて感無量。
画像編
特徴である、「魂」があるような、物の意味深アップ集。
信号機。これもよく出る。カイジ2期脚本、F-エフ-脚本と比較。
頻出のランプ。はじめの一歩3期・カイジ・アカギ脚本、家なき子・空手バカ一代演出と比較。
何かを語るようなユニフォームの意味深アップ。(「物に魂」の一種)。DAYS脚本と比較。
男の可愛い友情もおなじみ。
1話しめくくりの、「魂」があるかのようなグラウンドのアップ。ある意味、タイトル(グラゼニ)回収。
奇跡的な偶然だが、本作OPにも、本作と同じく高屋敷氏がシリーズ構成・全脚本を担当したF-エフ-OPにも大仏が出てくるのが感慨深い。本作は偶然だと思うが、F-エフ-のOP冒頭の言葉は、明らかに高屋敷氏のテイストが適用されている。シリーズ構成が、どこまでOPに関与できるかは謎だが。
2話
今回も、高屋敷氏の特徴沢山。
- 物の意味深アップ
- 太陽やランプが役割を持つ
- 男の可愛い/熱い友情
特に後半は、男の可愛くて熱い友情を長年描いてきた、高屋敷氏らしさが出ていた。サブタイトルもズバリ「友達」。
画像編
頻出のランプ。らんま脚本と比較。
太陽の印象的な描写も、よく出る。元祖天才バカボン演出/コンテ、忍者戦士飛影・はだしのゲン2脚本と比較。
頻出の、物の意味深アップ。
男の可愛い友情。F-エフ-脚本と比較。
3話
今回も、高屋敷氏の特徴沢山。
- 状況や感情と連動するランプ
- 物の意味深アップ・間
- 可愛いおじさん
- 可愛い友情
- 疑似家族
- 喜び方が可愛い
など。特に、色々な作品(演出時代含む)で喜び方が可愛いのが気になる。
画像編
状況と連動するランプ(キャラが不調で、点灯していない)
可愛いおじさん。
意味深な「物」のアップ・間。
可愛い友情。
喜び方が可愛い。
演出時代からある特徴。色々集めてみた。
今回、カイジ脚本、監督作忍者マン一平、怪物くん・チエちゃん奮戦記・ルパン三世2nd・太陽の使者鉄人28号・DAYS脚本。
手から手へ思いを伝える。これも歴史は長い。
ワンナウツ、あしたのジョー2、ルパン三世3期脚本と比較。
- まとめ
金にシビアなプロ野球の世界を描いているとはいえ、人情や友情も、ふんだんに強調されている。そして、描かれる友情は、どこか無邪気で可愛い。長年、可愛い友情を描いてきた高屋敷氏の本領が発揮されている。
また、魂を持つような「物」の描写も、沢山出てくる。「脚本」なのに、視覚に訴えるという不思議な特徴は健在。これからもストーリーを追うのが楽しみだ。