グラゼニ シリーズ構成・脚本:感想ツイート集(4~6話)
2018年制作のグラゼニ(高屋敷英夫氏シリーズ構成・全話脚本。監督は渡辺歩氏)についての、私の感想ツイートをまとめた。今回は4~6話まで。
- あらすじ
プロ野球投手・凡田夏之介は、年棒にこだわるタイプで、「グラウンドにはゼニが埋まっている(すなわちグラゼニ)」が信条。そんな彼の、悲喜こもごものプロ野球選手生活が描かれる。
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本記事を含めた、グラゼニに関する記事一覧:
http://makimogpfb2.hatenablog.com/archive/category/%23%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%82%BC%E3%83%8B
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4話
Aパートの話は、高屋敷氏特徴の「可愛いおじさん」の独壇場。ベテランや監督、編成部長など、どのおじさん達も可愛く、かつまたキャラが立っていた。
Bパートの話では、これまた高屋敷氏の特徴である、「意味深な物のアップ・間」が沢山。
また、高屋敷氏の作品はモブが優秀だが、この話はなんとモブ視点で話が進む。モブを描写するのが上手い高屋敷氏にマッチした話。
話の終盤で、高屋敷氏特徴である「手+物」のアップが出てくるので、F-エフ-・カイジ脚本、エースをねらえ!演出と比較。
Bパートの話は、プロと素人の違いの話で、それを象徴する「壁」のアップ・間が、なんとも高屋敷氏らしかった。
5話
今回も同氏特徴盛り沢山。
やはり出た、語るような「物」のアップ・間。空手バカ一代演出/コンテ、家なき子演出と比較。
飯テロ。MASTERキートン・チエちゃん奮戦記脚本と比較。
ビールテロ。めぞん一刻・カイジ2期・ミラクルガールズ脚本と比較。
やはり「語る」ような背番号アップ・間。DAYS脚本と比較。
とにかくよく出る、なでなで。F-エフ-脚本と比較。
可愛いおじさん。1980年版鉄腕アトム脚本と比較。
「手」が「語る」。ワンダービートS・MASTERキートン・F-エフ-脚本と比較。
話は、漫画家と交流し、プロとは何かを問う。突き詰めれば、高屋敷氏がよく出すテーマ、「自分とは何か」に繋がる。
6話
特徴の飯テロ・ビールテロが沢山出てきた。挙げればキリがないが、カイジ2期・めぞん一刻脚本と比較。
シリーズ折り返し地点(6/12話)で、年棒10倍の選手に絶対負けたくないと立ち向かう夏之介という、熱い話を持ってきた所に、構成力の高さを感じる。F-エフ-13話脚本の、父の幻影を打破する軍馬を思い出す。
夏之介も軍馬も、越えねばならぬ壁に立ち向かう。
グラゼニの場合、年棒という、自分の価値を測れる世界があり、高屋敷氏がよく出すテーマ「自分とは何か」とマッチ。
折り返し地点にて、だんだん、シリーズ全体のテーマが見えてきた。