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カイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡

カイジおよび福本作品、そのアニメが好きで、シリーズ構成の高屋敷英夫さんが、子供の頃からアニメのクレジットで凄くよく見る名前なので調べてみたものの膨大すぎてまとめきれなくなってきたので、自分のブログよりここに切り離してまとめることにしました。ツイッターアカウントは@makimogpfbです

元祖天才バカボン19話B演出コンテ:知略を上回る知略でリベンジを

(Togetterのバックアップです。修正や追加などで再構成しています。)

脚本は山崎晴哉氏。
パパの大学時代の後輩、七百太郎がハワイからやってきた。パパに貸した700円を返してもらうためである。
パラシュート降下する場面がやけに凝っている。同氏演出コンテ、まんが世界昔ばなしの「ジャックと豆の木」(下段)に似ている。

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今回は原画に川尻善昭氏がクレジットされている。高屋敷氏演出コンテ「ジャックと豆の木」は川尻善昭氏の一人原画。もしかして先のパラシュート降下場面は川尻善昭氏が描いたかもしれない?いずれにせよ高屋敷氏のコンテ癖が2作とも反映されているのは確か。

パパから700円返してもらえるかどうか自信が無い七百は、居合わせた大工さんに、パパとの会話の予行演習をお願いする。
七百が話しかける前、大工さんは、逆立ちをして自分の作品を見て自画自賛していた。同氏特徴の、あらゆる視点から物事を見る姿勢。監督作忍者マン一平にも、何でも逆さまにする忍者が出てくる。

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ちなみに七百の予行演習は、大工さんの癖のせいで、七百がトンカチで殴られてばかりの結果に終わる。
だが七百は、太陽を背に決意を新たにする。キャラとしての太陽が、背中を押す特徴が出ている。ゲン2脚本と比較。

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七百と対面したパパは、700円借りたことを忘れたと言う。そこから七百の回想に入り、二人とも青春時代に思いを馳せ、ハグして(特徴)踊る(特徴:幼い)。ちなみに借金の理由は(将来の)ママとのデート代。

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パパは逆に、七百がシャックリ病で死に直面した時、ショック療法(偶然だが)で治してやったことを蒸し返し、恩を着せる。
この回想で、七百が最期の晩餐としてラーメンを食べている。特徴の、飯テロかつ食=精神の安定。画像は今回とチエ2期・ジョー2脚本。

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パパは、命の恩人から金を取るのか、と七百を言いくるめる。言い返せず、七百は退散する。落ち込む七百だが、飛行機を見て(特徴:無機物もキャラ)、ハワイでの母との誓いを思い出す。ジョー2脚本のハワイと色々被り、ここでも太陽が誓いを見届けるキャラとなっている。

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奮起した七百は、再度パパを訪ねる。だが今度のパパは、金をばらまいた部屋に七百を通し、わざと席を外す。七百は誘惑に負け金を拾うが、パパは金の配置を記録した地図を持っており、金を拾ったことはすぐにバレる。特徴の知略。あと地図も頻出。

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さらにパパは、もう一部屋、金をばらまいた部屋に七百を通し、本官も動員してのトラップをしかける(特徴:知略)。結局、七百は拾った金を返す。
ところで畳のローアングルが奇跡的にカイジ2期脚本と似ている。カイジ2期は川尻善昭氏コンテが多いせいかも。

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パパは、今度は集金に来た果物屋を利用し、更に700円を七百からガメる。
知略で金を引き出して行く展開と、レジのイメージがワンナウツ脚本と被っていく。

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失意の七百はハワイに帰るが、全ては七百とまた遊びたい故の、パパの悪知恵だったオチ。 

  • まとめ

パパの、知略を使った意地悪が相当酷い話だが、善悪問わず、知略を使った者が勝者…という話は、同氏作品によく出てくる。顕著なのが、まんが世界昔ばなしの脚本「きつねのさいばん」で、悪虐非道だが知略に長けた狐が天下を取る話を書いている。

「きつねのさいばん」脚本ではラストに「本当にこれでいいの?」というナレが入り、今回もラストにパパが「これでいいの…か?」と言う。つまり大義名分を通し勝ちたいなら、相手を上回る知略を使えということ。これはカイジやアカギ脚本に通じていく。

今回のパパのように、相手が可哀想になるくらい意地悪な知略を使い勝つのが、アカギやワンナウツ(ともに脚本・シリーズ構成)、一旦意地悪な知略に泣かされるも諦めず、相手を上回る知略を閃くのがカイジ(脚本・シリーズ構成)とも取れる。

善悪を問わず知略に長けた者が勝者…は、忍者戦士飛影の脚本にも出ており、悪徳長官ハザードが悪知恵を巡らせ実質勝つ話がある。
こういった特徴は、勝つ、ということが全てであるギャンブルものであるカイジやアカギなどに存分に生きている。

今回にしろ「狐の裁判」脚本にしろ、「これでいいの?」という問いかけがあり、善側が悪側を上回る知略を持ってリベンジをするよう促している。
カイジ2期テーマの一つは「勝つ」こと。知略で立ち向かうカイジは、待たれたヒーローの姿かもしれない。

元祖天才バカボン16話A演出コンテ:童心の大切さ

Togetterのバックアップです。修正や追加などで再構成しています。)

冒頭、バカボンとパパが鼠小僧ごっこをしているのだが、動きや絵面が幼い(特徴)。これは脚本でも出る特徴で、大人も子供も「幼さ」が強調される。

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パパとバカボンがドタバタするので勉強できない天才児・はじめちゃんは外に出る。外に出た所で、はじめちゃんは近隣のター坊の母に会い、彼女からター坊の家庭教師を依頼される。はじめちゃんは早速ター坊の勉強を見ることにするが、これまたター坊は幼く(特徴)、バカのレベル。

ここで、問題文に楽屋ネタ。「こういちくん(原画:槌田幸一氏?)とひでおくん(高屋敷英夫氏)は7lのお水を30分で飲むことにしましたが、とても水では2lぐらいしか飲めません。そこで2人は…」とある。楽屋ネタは演出でも脚本でも、よく出てくる。 

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その後もター坊は勉強する気が全く無く、はじめちゃんを呆れさせる。あと、ター坊はよく歌う(特徴)。ところで脚本は城山昇氏なのだが、城山氏の脚本だと、奇行を行うキャラがよく出てくる。

様々な奇行をするター坊に、流石のはじめちゃんも匙を投げて帰る。

そうは言っても、謝礼はちゃんと出て、はじめちゃんは、ター坊の母からケーキを貰う(特徴:飯テロ)。他作品でもケーキはよく出るが、家庭教師ということで、めぞん一刻脚本で出たケーキと比較。めぞん一刻も、勉強を教えた事への謝礼。

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ケーキを見たパパは、家庭教師をすれば、いい物を貰えると思い込み、ター坊宅に家庭教師をしに行く。だが、ター坊のペースに巻き込まれ、結局一緒に遊ぶことに。ここでパパとター坊が踊るのだが、幼い(特徴)。家なき子演出でもよく踊っていた気がする。

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二人は、紐でつないだ相手をぶん回す「飛行機ごっこ」をやる。特徴である、出崎哲氏ゆずりの回転演出。画像は今回と、ど根性ガエル演出(コンテは出崎哲氏)、じゃりん子チエ脚本。脚本でもよく出てくるのが怪。

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だが勢いあまって、パパはツボの中に落下してしまう。ここがまさにツボで、他作品によくある、「まるで1キャラクターのような無機物のアップ」という特徴の種明かし。まるで人が入っているような存在感があるということ。脚本でもこれが発揮される。

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パパは結局、ター坊の父に、ツボに入ったことを叱られ、外に投げ飛ばされる。という訳で、パパは何も貰えなかった。
画像は先に述べた、存在感のある無機物たち。挙げればキリがないが、めぞん一刻脚本と比較。

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ところで、ター坊と大違いで真面目だと評判のター坊の父は、実は会社ではター坊そっくりで幼く遊び好きだった。同じく遊び好きの社長と一緒になって、飛行機ごっこをする。
幼く可愛いおっさんが出るのも特徴。画像は今回とワンナウツ脚本。

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その頃パパも、飛行機ごっこをバカボンやはじめちゃんとやっていた。結局パパは、ター坊に新しい遊びを教えてもらった形になったのだった。遊ぶ3人が可愛い(特徴)。

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  • まとめ

今回の肝は「童心」と「魂のある無機物」。
あと、教育や親子関係についても考えさせられる。ター坊の母は決して教育ママではなく、お調子者で明るいター坊の性格は尊重している。

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 また、実はター坊そっくりな、ター坊の父についても考えさせられる。

親が子供の人格を否定すると、互いに不幸になる。それを考えると、ター坊母子の関係は、ある程度うまく行っている。バカには変わりないが…。また、ター坊の父と、その上司は、童心に帰って遊ぶことで、ストレスを解消している。これも心理的に大切。

思えば同氏シリーズ構成・脚本のアカギでも、アカギは童心を持っている(特に札束を平坦な顔で見つめる場面)。博打はある程度バカにならなきゃできないし、童心に近い純粋な心も必要になってくる。これはカイジも同じ。カイジは純粋さを逆手に取り、勝ちを得たりしている。

同氏の作品に年齢問わず「幼さ・可愛さ」が出てくる理由は謎ではあるが、それにより、シリーズ物だと緩急がつく効果がある。特にエースをねらえ・家なき子演出だと、演出ローテ相手の竹内啓雄氏と極端な違いが出てくる。どうやら班も違うっぽい?

ともかく今回は、同氏の特徴である可愛さ・幼さ・童心の大切さ、が剥き出しになっている話とも言える。色々見てきたが、城山昇氏の脚本は、監督や演出の本質を捉えるのが上手い。それもあり、同氏の意向を探る上で重要な回だった。

元祖天才バカボン13話B演出コンテ:皆で食べるご飯の温かさ

Togetterのバックアップです。修正や追加などで再構成しています。)

大晦日の話。同氏は演出・脚本とも、多くの大晦日話を担当している。その中でも今回は、ど根性ガエル演出回のセルフオマージュが多い。
開幕の口アップも、ど根性ガエル演出と被る。

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バカボン一家は大掃除をするが、パパは結果的に邪魔ばかりするので、外に出て年越し蕎麦を買ってくるよう、ママから命令される。
画像は、元祖天才バカボン同氏演出のクセ。他の話(右)にも出る、湾曲した地面とスピード線。

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蕎麦屋を探すパパは、バカ田大学時代の後輩・細井と再会。丁度、細井は蕎麦屋を経営していた。再会シーンで、腕を絡ます所をアップにする所や可愛く踊る所が同氏特徴。画像は手と手のスキンシップ集。今回、エースをねらえ演出、ジョー2脚本。

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細井の蕎麦屋は、お客が一人も来ない程、閑古鳥が鳴いていた。ど根性ガエル演出での大晦日話も、梅さんの寿司屋が、蕎麦屋に負けて客が来ない状態だった。コンセプトが被る。画像は今回と、ど根性ガエル演出。 

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パパは細井の蕎麦屋に客を集めようと、バカボンと行動を開始する。その間、他の蕎麦屋やモブを著しく混乱させる。大量モブは、演出でも脚本でも、よく登場する。画像は、今回とエースをねらえ演出。 

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パパは、細井の店で紅白歌合戦が見れるとホラを吹き、大量の客を呼ぶことに成功。しかし実際は紅白ブタ合戦というダジャレだったので、怒った客と大乱闘に。手前に八の字の物体を置く構図は、同氏コンテのクセ。ベルばらコンテと比較。

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大乱闘から逃げたバカボンとパパは、土管の中で孤立。そこへ、ママや仲間、細井がやってくる。ぼっちの所に家族や仲間が来てくれる展開は、同氏特徴(ぼっち救済ポリシー)。ど根性ガエル演出と比較。

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土管の中にいるパパを細井が呼ぶシーンの構図(円の中に顔)も、出崎兄弟に影響を受けて、よく出てくる。演出なら解るが、脚本でも、よく出るのは怪。画像は今回、忍者マン一平監督、カイジ2期脚本。 

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細井は、蕎麦が大量に売れたと報告。大乱闘後、モブが空腹になったためである。
朗らかなモブも、同氏特徴。ど根性ガエル演出と比較。他も多数、脚本作でも出る。 

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蕎麦屋の繁盛を喜び、パパは家族や仲間と、年越し蕎麦を食べる。同氏演出のど根性ガエルでも、大晦日に皆で寿司を食べる。チエ2期脚本では、カルメラのラーメン屋に皆で来る。カイジ2期脚本も、皆で焼き肉パーティー。

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皆で食べるご飯は美味しい…も同氏ポリシー。

かくして、雪の中、パパは皆で年越し蕎麦を食べるのだった。
画像は、仲間と共に味わうご飯集(特徴)。今回、ど根性ガエル演出、カイジ2期脚本。他も多数。

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  • まとめ

脚本は、今回も山崎晴哉氏。この話は、高屋敷氏演出の、ど根性ガエル大晦日回と色々コンセプトが被っていて驚いた。高屋敷氏のポリシー、義理人情と、ぼっち救済がタップリ詰まっている。皆で食べるご飯は美味しい、も余程強調したいポリシーなのだと思う。

同氏は、じゃりん子チエの名場面、寒い部屋に、ひもじい思いで一人でいると死にたくなるから、ご飯はしっかり食べよう、とおバァはんが語る回の脚本も担当している。また、めぞん一刻脚本でも、皆で食べるご飯は美味しい、的な直球台詞がある。

このように今回も、ぼっち・ひもじさは、精神疾患の元になる、という時代先取りの精神疾患予防が前面に出ている。これは本当に何なのだろう、でもカイジにもそれが出ているから感動したのは確か。

同氏の演出・脚本とも飯テロが多いが、これも精神の安定に欠かせない要素。本能的にわかっているのか、経験則なのかは不明だが、確固たるポリシーとして、作品の前面に出ている。

高屋敷氏の扱う精神疾患について、以前まとめた記事がこちら:
http://makimogpfb2.hatenablog.com/entry/2016/09/22/141354
思い起こせば、カイジ2期脚本でも、班長が、カイジは精神失調だと言い、食事させようとする(悪意あるが)所を強調している。

精神疾患の描写や予防策が、ギャグでもシリアスでもよく出るのが同氏の特徴であるが、それを無意識に視聴者に感じさせる手腕が毎回凄い。また、説教臭さはなく、結末は、ほっこりするものが多い。今回も、そういった温かさを感じさせる回だった。

元祖天才バカボン10話B演出コンテ:人情を照らすランプ

Togetterのバックアップです。修正や追加などで再構成しています。)

脚本は山崎晴哉氏。冒頭から飯テロのケーキ(特徴)。
友達から、ケーキのおこぼれを貰う遊びをするバカボン
画像はケーキ集。今回、怪物くん脚本、家なき子演出、めぞん一刻脚本。ケーキだけに景気がいい、というダジャレはめぞん一刻にも出てきた。 

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あまりにバカボンが貧乏くさい役割の遊びなので、パパが紙飛行機を飛ばしてツッコミ。
紙飛行機も、同氏作品によく出てくる。画像は今回、エースをねらえ!演出、ジョー2脚本。 

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バカボンの友達は、父親のボーナスでケーキを買ってもらったという。
会社員ではないパパはボーナスとは何かわからず行動し、町の人達を混乱させる。その間、色々ダジャレが出てくる(特徴:ダジャレ好き)。ママの説明で、パパはボーナスの意味を漸く理解。

その後パパは、刈田という男から、ボーナスを預かってくれと頼まれる。ツケの支払いを迫る人達から逃げるためである。刈田とパパは逃げる事に成功。刈田はお礼に、パパに豪華な食事(特徴・飯テロ)を奢る。画像は今回とカイジコボちゃん・チエ2期脚本。 

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だが刈田がボーナスで支払いをしようとすると、パパは、ボーナスを守れと言われたから渡さない(特徴:頓知)と言いトンズラする。刈田はお代の代わりに身ぐるみはがされる(特徴:脱衣演出)。

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散々な目にあった刈田は、パパを見つけて追いかけまわす。

その頃本官は、山口百恵等身大パネル相手に結婚ごっこをしていた(特徴:物言わぬ像もキャラ)。そして、刈田とパパの追いかけっこを見た本官は、刈田をボーナス泥棒と勘違いし確保する。
画像は物言わぬ像達。今回、カイジ脚本、ルパン三世2演出。

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刈田に対する取り調べ中にも、山口百恵パネルの意味深なアップがあり、特徴が出ている。これは未来作の「脚本」でも出てくる特徴なのが毎回不思議。

さらに本官が「百恵ちゃんも微笑みかけてくれている」と言い、同氏の特徴を後押し。

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刈田は頭にきて百恵パネルに八つ当たりし、更に本官を怒らせてしまう。
そこへパパとバカボンが来て、ボーナスなら刈田の家に届けたと言う(特徴:義理人情)。かくして刈田は無罪放免となる。刈田の家族は、初めてボーナス全額を得て感謝する。

そこへ、ツケの支払いを求める人達が刈田宅にやってくる。パパは、刈田は死んだとホラを吹き、香典代をせしめる。パパは香典代を刈田に渡そうとするが、刈田は無欲(特徴)で金をパパに譲る。それを、温かなランプ(特徴)が見守る。

状況や感情に連動し、事象を「見ている」ランプは同氏演出・コンテ・脚本・監督すべてで頻出する特徴。挙げればキリがない。画像は今回、ど根性ガエル演出、ジョー2脚本。もちろん、アカギ・カイジ脚本にも出てくる。

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パパはせしめた香典で、家族に沢山のおでんをふるまう。香典→おでんのダジャレで〆。
皆で食事をすることは良いこと、というのも同氏特徴。画像は今回、新ど根性ガエルめぞん一刻脚本。めぞん一刻では、皆で食事をするのは楽しい、という直球台詞あり。 

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  • まとめ

まず冒頭の紙飛行機。エースをねらえ!演出の紙飛行機は、想いを伝えるキャラとして活躍しており、名シーンとなっている。ジョー2脚本の紙飛行機も、「沈黙を破るもの」という役割が与えられている。今回も、悪趣味な遊びを止める役割がある。

そしてランプ。人の温かさを表現することが多く、演出時代は、画像のように光の円が描かれることが多い。

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また、不吉な場合は光が灯っていなかったりする。緊迫した状況だと、アップになり、数秒の間がある。間に関しては、脚本の方が殺気がある。

同氏演出・脚本に頻出する像(今回はパネルだが)についても、この話では、物言わぬとはいえ、全てを見ていて、感情もあるキャラであると、直球で描かれている。
これがシリアスものだと、非常に殺気のある間を形成する。カイジ脚本然り。

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元祖天才バカボン家なき子は、山崎晴哉氏脚本・高屋敷氏演出の回が多く、相性はバッチリだと思う。双方とも人情話を得意としている?
山崎氏が鬼籍なのが悔やまれる。
高屋敷氏が脚本にまわる時、山崎氏の影響を受けることがあったかもしれない。

このように、今回の収穫は、紙飛行機・ものいわぬ像の役割・人情を照らすランプ、の特徴や意図が直球で出てきたこと。元祖天才バカボンはつくづく、同氏の作家性を深く探求できる貴重な作品であると思う。

元祖天才バカボン8話A演出コンテ:自殺を的確に止めるキャラ達

Togetterのバックアップです。修正や追加などで再構成しています。)

脚本は山崎晴哉氏。家なき子などでよくある組合わせ。

開幕から特徴全開、太陽どアップ。今回は演出コンテだから解るが、らんま「脚本」でもこの特徴が出ているのが怪(画像)。また、パパ達が、お天道さまに感謝する直球描写(特徴:天道さま主義)。

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天気がよいのでホラをつきたくなる日だし、(釣りの)浮きが2つでウキウキするということで(特徴:物もキャラ)、パパとバカボンは釣りに行くことに。ここでバカボンが東京ブキウギの替え歌を歌うが、ゲン2「脚本」でも、東京ブキウギの替え歌が出てくる。 

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バカボンとパパは、まず医者にちょっかいを出して困惑させる。とにかく、演出でも脚本でも、医者がよく出てくる特徴がある。画像は一歩3期脚本と比較。

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パパ達はは釣りを開始。パパは、通りがかった男性二人に、川で鳥や猫が釣れるとふっかけ、本当に釣れたら金をもらうという賭けをふっかける。カイジとコンビニ店長の賭けに似てる。パパは事前に仕掛けを作っておいたので、賭けに勝つ(特徴:博打とイカサマ) 。

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パパは、男性二人は賭けに負けたが、スリルと興奮を味わったから、これでいいのだと言う。これもカイジっぽい。

更に猟師にも、川で鳥が釣れるとホラを吹く。猟師はそれを信じ川に入る。パパは、信じる人は神様が見捨てないから、これでいいのだと言う(特徴:純粋)。

賭けに負けた男性二人のやり取りにて、家なき子演出と同じような画が出てくる。これは、どちらも演出だから納得。

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男性二人は、仕返しに(特徴:不屈・復讐)鳥の格好をしてパパ達を驚かせようと川に入る。だが、水中で待ち伏せしていた猟師から発砲され退散。

パパ達は、今度は服と、自殺未遂をした半裸の男性を釣りあげる(脱衣演出)。大事な金をひったくられたとのこと。

パパは、死んでお詫び…を受け「死んでもアワビにならないのだ」と説教(特徴:上手い自殺防止)。だが励ましの勢いがあまって、再び男性を池に落とす。

池に再び落ちた男性は、水中にて、なくしたお金(鞄)を見つける。パパは、生きていたから見つけられたのだ、と言い、男性も、「諦めなくてよかった」と言う。諦めない精神も、同氏作品によく出る。カイジ脚本の、諦めてしまった石田さんと比較。 

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男性は、お礼をしたいと申し出るが、パパは、「礼はもうしてる」と金を受け取らない(特徴:お人好し、義理人情)。3人は笑い合う。
一方、賭けに負けた男性二人と猟師は和解し、おでん屋(特徴:飯テロ)で酒を飲み交わす。 

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お代を気にする3人に対し店主は、お代はパパから受け取ったと言う(賭けでせしめた金を返した)。これも特徴の義理人情。3人は笑い合う。
夜、パパは、今度はどんなホラを吹こうか、と浮きを握りながら(特徴:物のアップ)眠るのだった。カイジ脚本と比較。

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  • まとめ

山崎晴哉氏脚本との組合わせだと、ほっこりする話が多い。
そして、またしても、うまい自殺防止の話が出た。ど根性ガエル演出でも、自殺しようとするひろしを、美人の女性が止めてくれたり、仲間が止めようと走って来たりする。他も多数出てくる。

じゃりん子チエ1、2期脚本も、孤独は万病の源(死にたくなる)というポリシーが出てくるし、ゲン2脚本でも、死にたくても死ねない老人を、ゲン達が家族として迎える。カイジ脚本でも、自殺同然のおっちゃんを、カイジが止めに来てくれる。

この、精神疾患描写や自殺防止のうまさは、どうして多く描写されるのか謎である。
だが、カイジ2期13話の脚本における、駆けつけたカイジとおっちゃんのやり取りが強調されていることに感動したから、このように同氏の作品を好きな私がいる。

あと、同氏演出や脚本のキャラは、今回含め、やはり幼く可愛く描写されている。そして今回、特徴である連呼が頻出。これは脚本の方が顕著だが、演出では、時間の埋め合わせ調整ぽい。だがテンポは脚本と同じ。演出と脚本、やる事が同じなのが毎回不思議。

あと驚いたのは、今回・ゲン2脚本とも、同じ東京ブキウギの替え歌が出てきたこと。声優のアドリブだと今まで思っていたが、これを見るに何らかの指示がある?
あと、ギャグ作品なので、特徴である、物のアップが丸ワイプで強調されているのも直球。

監督作である忍者マン一平に、「気の病にかからぬこと」という教えが出る。
また、元祖天才バカボン中盤の脚本作にて、自殺をするフリをする詐欺師に対しパパが本気で怒る描写が出る。自殺とその防止について多くの作品で強いメッセージを発している。

この自殺防止ポリシーについて、原因は謎だが、同氏の描写は非常に時代先取りで的確。
また、そういった暗い兆候の人に対し、主人公達はギャグや義理人情や優しさで対応する。そういったヒーローであってほしい、という願いも見受けられる回だった。

チエちゃん奮戦記37・38話脚本:これがテツの生きる道(?)

Togetterのバックアップです。修正や追加などで再構成しています。)

冒頭、スリ注意を促す貼り紙が風ではためき、特徴である紙=キャラが出ている。伏線にもなっている。また、テツがカルメラ経営のラーメン屋でラーメンを食べており、特徴の飯テロ。

画像は今回と、カイジジョー2脚本。

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そこへ顔面蒼白のカルメラ兄が帰ってきて、店の資金50万をスられたと言う。
その頃、スリをしたヤクザは獲得した金額の高さに驚くも、これを資金に強いヤクザを雇って、テツを倒そうと目論む。だが、その様子は、たまたま通ったコケザルに目撃される。

カルメラの不運を可哀想に思うチエ達は、警官であるミツルを伴ってカルメラ宅に行く。ミツルとカルメラは、1期でテツを取り合って喧嘩した事があり、不仲。それもあり、引きこもってしまう。ここで特徴の紙ネタ。ど根性ガエル演出と比較。

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チエとヒラメは犯人を探すため、何やら情報を握っているコケザルを、ヒラメの怪力*1で吊し上げ、犯人の特徴を吐かせる。それを元に、ヒラメは犯人の似顔絵を作成。
ヒラメの怪力特訓に家具を使っており、同氏特徴が出ている(物=キャラ) 。

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その頃、カルメラは犯人を探しに駅周辺をうろついていた。そこへ犯人ヤクザ二人と、ヤクザが雇った刺客が登場する。刺客は頭突きの強化のため、額に鉄板を埋め込んでいる大男(鉄板男)。偶然にも彼等にぶつかったカルメラ弟は、鉄板男にボコボコにされてしまう。

カルメラ弟は、お好み焼き屋に収容される。チエ達も合流して、犯人の似顔絵を見せ、テツを狙っている事情も話す。そしてチエとおバァはんは、刺客を倒せ、と小遣いなどをダシにテツに依頼。テツは喜んでヤクザ達を待ちわびる。ここも特徴の紙ネタ。 

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だがしかし、ヤクザ達は中々来なかった。鉄板男が、てっちりやしゃぶしゃぶ等を報酬に求めたためである(特徴:食いしん坊)。そうこうしてるうちに、大晦日が来る。
ところで紙ネタその2。ルパン三世2nd脚本と比較。 

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テツは、いつでもヤクザ達を迎え討てるよう、決闘場所に毎日通っていた。
拳骨の提案で、ヤクザ達が来たら、狼煙がわりに花火を上げようということに。そしてとうとうヤクザ達が来て、花火があがる。ここで次回へ。
画像は花火シンクロ集。今回、ベルばらコンテ、ジョー2脚本。花火もキャラ。 

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とうとうヤクザ達とテツが決闘…という所で、自分達でケジメをつけたいカルメラから石をぶつけられ、テツは気絶。百合根も同様に処理される。カルメラはヤクザ達に特攻、鉄板男以外は倒すことができた。1期でカルメラが意外に強い話があり、それも高屋敷氏脚本。 

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鉄板男を何とかしようということで、小鉄達がランプ(特徴)でテツを照らし、鉄板男をおびき寄せる。画像はランプ(懐中電灯)集。 今回、らんま・カイジ2期脚本、忍者マン一平監督。 

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鉄板男の頭突きで目が覚めたテツは、鉄板での痛みに耐え、やられたらやり返す本能で、鉄板男を見事倒す。代償として、顔は鏡餅のように膨れ上がったが。おバァはんに言われ、ヨシエが、勝ったテツを迎えるための紙吹雪を作っているが、カイジ脚本とシンクロ(特徴の紙ネタ)。 

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かくして鉄板男を倒したテツは、皆に歓迎され、一件落着。大晦日に仲間が集まるのは、同氏担当話によくある。挙げればキリがないが、ど根性ガエル演出と比較。

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年明け、元旦をろくに過ごせなかったテツのため、皆は正月をやり直す。ここでも特徴の紙ネタ。 

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テツはチエと二人きりで初詣に行きたいと言い出す。だがそれはブラフで、鉄板男が入院している病院へ行くのが目的だった。 

テツは、屋上に逃げた鉄板男を探す。ここで出崎統的屋上・洗濯物演出が出てくる(特徴:出崎演出持ち込み)。そして、シーツもキャラとしての役割がある。
画像は今回とジョー2脚本。 

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結局鉄板男はテツに見つかり、土下座する。また、手術で頭の鉄板を取ってもらった事を話し、鉄板をチエ達に見せる。カイジ2期脚本と、奇跡的にシンクロ。また、鉄板もキャラとして扱われている(特徴)。 

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テツより先に帰宅したチエは、おバァはんとヨシエに鉄板を見せる。鉄板は、なんとテツの石頭のせいで、テツの額の形に湾曲していた。これにはおバァはん達も震撼する。
画像は、同氏特徴の、何かを語る物達。今回は強さ。ジョー2・一歩3脚本と比較。 

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その頃テツは、鉄板男にカブをやろうと持ちかけていた。なんとなくカイジ脚本と比較(カブとブラックジャックの遊び方が似てるため)。

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どのみちテツの頭突きを食らうことになる賭けなので、鉄板男は恐れて病室を飛び出すのだった。 

  • まとめ

シリーズ終盤に一大決戦を持ってくるのは、1期の踏襲。1期のバトルはヨシエが全部持っていったが、今回は高屋敷氏らしく、テツが見事な強さを発揮する。1期でも、同氏はテツが東洋チャンプと互角だったボクシング回を担当している。

色々見ていくと、同氏はテツを不憫に思っているのでは?と邪推してしまうのだが、今回はその鬱憤を晴らすように、テツの力が存分に発揮され、しかも皆に誉められる(大晦日限定)。
また、カルメラの為に皆が奔走した話であり、特徴の義理人情・仲間愛が出ている。

あと、何本もの平行エピをさばいて合流させる脚本術も存分に発揮されている。今回は相当エピ数が多く、それらを複雑に絡めている。全てを説明するにはとてもじゃないが字数が足りない。

今回の快勝は、同氏演出ルパン三世2ndの、数万個のダイヤをゲットするルパン快勝話を思わせる。ルパンは知恵を使うが、テツは本能w
また、バトル話なので、ジョー2脚本からの引き出しも多い。チエが「相手は足にきてる」等セコンドめいたことも言う。

また、今回は「男の世界」な話でもある(同氏特徴)。ケジメをつけようとするカルメラは、普段の姿から一変して強さを見せるし、テツも本来の強さを見せる。また、37話冒頭、小さくカタギにまとまろうとするカルメラを、テツがいさめる場面もある。

テツとカルメラの会話から、男の生きる道は生きがいがないといけない(特徴)というメッセージも感じられる。これは監督作の忍者マン一平でも、カイジ構成・脚本でも込められているテーマ。シリーズ終盤にして、テツとカルメラの魅力を見せた回だった。

チエちゃん奮戦記の高屋敷氏脚本回は、これで最後。シリーズを通して見ると、1期が全て頭に入っているとしか思えない話運び。同氏の脚本は、テツを何とかしてやりたいという思いが強い気がする。なので最後はテツの快勝で終わるのは痛快だった。

*1:どんくさいと言われると発動

チエちゃん奮戦記36話脚本:頻出する「像」演出の解答

Togetterのバックアップです。修正や追加などで再構成しています。)

冒頭、何故かチエとテツのコテコテ漫才がある。何故か棒読みで、わざとつまらないノリになっている。謎演出。食い倒れ人形にまつわる話だからかも?脚本というより、テツ役の西川のりお氏などによるアドリブかもしれない。

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本編開幕で、早くも同氏特徴が出ている。太陽のアップの間。らんま脚本と比較。どちらも太陽がキャラとして機能し、無言なのに何か言っているような不気味な間がある。 

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残暑厳しい中、謎のおっさんが勝手にチエ宅に上がり込む。テツを除くチエ一家は、おっさんの顔に記憶があるのに、思い出せなくて悩む。おっさんは厚かましくもビールを飲みくつろぐ。同氏特徴のビールテロ。挙げればキリがないがカイジ脚本と比較。

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帰宅したテツは、おっさんの顔が食い倒れ人形に似ているだけだと気がつき、気がつかなかったチエ達を散々バカにする。

それはそれとして、テツは食い倒れ人形そっくりなおっさんが来てると町内に言いふらし、見せ物にしようとする。像が出てくるのは同氏特徴。

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高屋敷氏の作品には、像が出てくることが多い。これも、もの言わぬものでも、キャラとしてカウントする特徴。今回の食い倒れ人形にそっくりなおっさんは、食い倒れ人形がまんまキャラとして出たようなもので、同氏演出の解答的なものがある。

下記が、同氏作品に出る像の数々。これも挙げればキリがない。

今回、ルパン三世2期演出、ジョー2・ルパン三世2期・じゃりん子チエ1期脚本。カイジでも、帝愛の女神像が意味深に描写される。

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食い倒れ人形のおっさんを見に来た百合根とカルメラ兄弟が可愛い(特徴)。今回は相当不気味な話なのでオアシス。

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一方チエは、なぜテツ以外の家族が、おっさんが食い倒れ人形に似ているだけだと気がつかなかったのか悩む。
(おっさん自体は、ミツルに連行された。)

かき氷を食べながら、チエは拳骨に愚痴をこぼす。特徴の飯テロ。カイジ脚本と比較。

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ミラクル☆ガールズ脚本でもチエ1、2期脚本でも、愚痴をこぼす時に食べ物をよく食べている。

拳骨は、チエ一家は、常にテツが何処かで誰かに迷惑をかけているのではないかと思っているから、おっさんが食い倒れ人形に似てるだけという事に気がつかなかったのだと解説。言うなればテツのせいだと気が付いたチエとおバァはんは、段々テツにムカついて来る。

その頃テツは、カルメラと百合根に、おっさんを見る見物料をせびる。稼いだ見物料で、おっさんに食い倒れ人形の衣装を着せ、更に見せ物にしようという魂胆。半ば強引に金を巻き上げたテツだが、帰宅すると、チエが食い倒れ人形の衣装を既に作っていた。

チエとおバァはんは、テツにムカついていたので、テツに食い倒れ人形の格好をさせる。

そこへミツルが、おっさんが逃げたと知らせに来る。おっさんの妻も同行。妻によると、おっさんは家で気に食わない事があると、他人の家に上がり込む癖があるのだという。

そこにヒラメが来て、おっさんがヒラメ宅にいると報告。今度こそ確保されるだろうという事で、拳骨は一見落着と宣言。一方で、テツは食い倒れ人形の格好で店の呼びこみをさせられるのだった。食い倒れ人形の衣装を着る・着ないは、同氏特徴の脱衣演出かも。

  • まとめ

とにかく、おっさんが不気味すぎてホラー。食い倒れ人形に似ているためか、おっさんはほとんど喋らない。だが高屋敷氏作品で出てくる多くの像の「不気味な間」は、像を生きているキャラクターと捉えているからだ、という解答が得られた感じ。
また、食い倒れ人形の服を着せる・着せないは、同氏特徴の「アイデンティティの着脱」の意味での「脱衣演出」とも見て取れる。
ところで、不気味な人物を泊める話は、同氏担当回ではないが、ど根性ガエルによくある。

おっさんが、知り合いのフリをしては他人の家に上がり込むのは、今の視点で見ると不気味すぎるが、西萩の面々は義理人情に厚いということかもしれない。また、家で面白くない事があると他人の家を渡り歩くというのは、それだけおっさんが孤独だということか。

おっさんが家に居場所がなくて孤独なのかもしれない(同氏特徴:ぼっち、ぼっち救済)、というのは、テツが、おっさんの妻に「お前がちゃんと世話してなかったからやないか」と抗議する所からも見て取れる。ぼっち→救済失敗のケースかも。

同氏演出コンテ脚本すべて、何かしら像が出てくるのは、状況を「見て」「何らかの意思を持っている」からなのだと考えられるが、そのルーツは、まんが世界昔ばなしの「幸福の王子」演出コンテからだと思われる。あれこそ意思を持つ像である。

幸福の王子」演出では、原作通りツバメと王子が絶命するが、王子にはツバメという親友がいたため、ぼっちが救済されてはいる。一方で今回のおっさんは、孤独なままであるので悲劇でもある。同氏の作品での悲劇話は、ぼっち救済が失敗するケースが多い。

カイジ脚本・シリーズ構成では、女神像が意味深に映るが、「偽の神」になろうとする帝愛の、禍々しい理念を象徴するキャラとして女神像が「出演」している。また、兵藤会長は、人から裏切られた経験も多く、ある意味孤独。だから他人の命を欲する側面がある?

そう考えると、カイジにおける、高屋敷氏の帝愛の解釈が見えてくる。「偽の神になろうとする孤独な老人と、その部下達」という所か。これは、ここまで同氏のことを調べなくても、アニメカイジを見ていて気付いたことでもある。見れば解るよう設定されている。

話単体は不気味だが、今回、いわば「像」が動いて喋る、ということから、カイジについてもう一度考察できる機会が得られた。
あと、テツの無責任で純粋な感性が、おっさん=食い倒れ人形に似ているだけ、を見抜いたわけで、テツの重要性が見れる回だった。