カイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡

アニメカイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんに興味を持って調べてみたら、膨大な量の担当作があることがわかりましたので、出来る限り同氏担当作を追跡しています。ツイッターアカウントは@makimogpfbです。

まんが世界昔ばなし14A話:火の演出の源

『まんが世界昔ばなし』は、1976年~1979年まで放映されたテレビアニメ。タイトル通り、世界の童話をアニメ化した作品。
今回は『動物たちと火』。脚本が首藤剛志氏で、演出/コンテが高屋敷英夫氏。

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本記事を含めた、まんが世界昔ばなしの記事一覧:

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  • 今回の話:

今回は、『動物たちと火』。人類が何故火を使えるようになったか、動物が何故火を恐れるのかを伝える、ネイティブアメリカンの昔話。

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開幕、月が映る。全てを見ているような月の描写は頻出。ストロベリーパニック・RAINBOW-二舎六房の七人-・ガンバの冒険(脚本)と比較。

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ネイティブアメリカンの、火と動物を称える儀式が描写される。エキゾチックな芸能表現は、あしたのジョー2(脚本)、空手バカ一代(演出)、おにいさまへ…(脚本)にも見られる。

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時は人類誕生前まで遡る。当時は、山の頂上に火を管理する悪魔がいて、他の生き物は火を使うことができずにいた。火の意味深なアップ・間は、よく出る。あしたのジョー2(脚本)、ベルサイユのばら(コンテ)、家なき子(演出)と比較。

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火を管理する悪魔トリオは愛嬌がある。
ワンナウツカイジ2期・忍者戦士飛影(脚本)などなど、憎まれ役/敵役の愛嬌は目立つ。

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鷲は、上空から火を取ろうとするが、悪魔の火魔法を食らって頭が禿げてしまう。これが禿鷲の始まりとされる。
鳥の活躍や表現は目を引く。ハローキティのおやゆびひめ・太陽の使者鉄人28号おにいさまへ…(脚本)、宝島(演出)と比較。

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動物達は、なんとかして火を手に入れたい…と頭をひねる。そこへ賢いコヨーテが現れ、作戦を提案。頭がキレる者がチームを引っ張るのは、カイジ2期・ワンナウツ(脚本)、ルパン三世2nd(演出/コンテ)、MASTERキートン(脚本)などでも強調されている。

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コヨーテの作戦に従い、まず動物達は葡萄酒を作る。葡萄を採取するリスが可愛い。高屋敷氏は、演出作、(不思議だが)脚本作とも、キャラの可愛い描写に長ける。ガンバの冒険ハローキティのおやゆびひめ(脚本)、元祖天才バカボン(演出/コンテ)と比較。

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葡萄酒作りは進み、クマが葡萄を踏む。高屋敷氏は、小さい者だけでなく、大きい者を可愛く見せるのも上手い(老若男女に可愛さを付与できる)。ハローキティのおやゆびひめ(脚本)、宝島(演出)、ルパン三世2nd(脚本)と比較。

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動物達は、できあがった葡萄酒を山へと運ぶ。酒好きの悪魔達はそれに飛び付き、早速酒盛りを始める。美味しそうに飲み物(特に酒)を飲む場面は多い。ど根性ガエル(演出)、はだしのゲン2・カイジ2期(脚本)と比較。

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酔った悪魔達は眠りこける。酔って寝る場面は、色々な作品で印象に残る。カイジ2期(脚本)、ど根性ガエル(演出)、ガンバの冒険(脚本)、宝島(演出)、おにいさまへ…(脚本)と比較。

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悪魔達が眠っている隙に、コヨーテは火を入手する。ここでも火のアップ・間がある。RAINBOW-二舎六房の七人-(脚本)、ど根性ガエル(演出)、コボちゃんおにいさまへ…(脚本)と比較。

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火が取られた事に気付いた悪魔達は氷魔法を放つ。コヨーテは滑走しながら逃げる。
雪山や氷上を滑走するのは、しばしば見られる。ハローキティのおやゆびひめ(脚本)、家なき子(演出)、忍者マン一平(監督)、ルパン三世2nd(演出/コンテ)と比較。

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さらに悪魔が火魔法を放った結果、コヨーテの尻尾の先が焦げる(それ以来、コヨーテの尻尾は黒い)。それでもコヨーテは豹に火を渡す。ここも、コヨーテが可愛い。元祖天才バカボン(演出/コンテ)、宝島(演出)ほか、可愛い描写は実に多い。

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コヨーテからバトンタッチされた豹は、悪魔の風魔法を食らい、毛皮の斑点を失う。以来、アメリカ大陸の豹(ピューマ)には斑点が無くなった。
風が色々な役割を果たす事は多々ある。ハローキティのおやゆびひめ・グラゼニめぞん一刻(脚本)・ベルサイユのばら(コンテ)と比較。

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火は、豹から鹿に渡され、鹿は角の先を悪魔に溶かされながらも(ヘラジカの起源)、火を蛙に渡す。ここの連携も可愛い。微笑ましいコンビは、ガンバの冒険・RAINBOW-二舎六房の七人-・あしたのジョー2(脚本)、ど根性ガエル(演出)などにも見られる。

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蛙は悪魔に尻尾(当時はあった)を掴まれるも、なんとか逃げる。以来、蛙には尻尾がない。
ここも、小さい者の描写が可愛い。元祖天才バカボン(演出/コンテ)と比較。

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悪魔は蛙を追い詰めるが、その時、枯木に穴が開いたので、蛙は火(ほぼ炭)を穴に投げ込む。すると穴は塞がる。魂があるような木の描写は、数々出る。じゃりン子チエ(脚本)、宝島(演出)、RAINBOW-二舎六房の七人-・おにいさまへ…(脚本)と比較。

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悪魔達は木を調べるが、諦めて帰る。
その後コヨーテは、その木と枯れ枝を使って火を起こすことに成功。
やはり頭がキレる者が皆を勝利に導くあたり、カイジ2期やワンナウツ(いずれもシリーズ構成・脚本)を彷彿とさせる。

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動物達が火を手に入れたのを受け、悪魔のボスは部下二人を叱り飛ばす。
中間管理職的な立場の者の悲哀は、カイジ(脚本)などでも強調される。

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悪魔達はケジメをつけるため、自分達の命と引き換えに、1000年後に動物達が火を恐れる呪いをかける。
マイメロディ赤ずきんカイジ2期(脚本)、宝島(演出)、ワンナウツ(脚本)などでも、敵役や憎まれ役が可哀想に見える。

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呪いが発動する前に、動物達は、新しい種族である人間に火を伝える。
動物達の団結力が光る。
チームとしてのかっこよさは、ガンバの冒険・RAINBOW-二舎六房の七人-(脚本)も印象に残る。

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こうして火を使えるようになった人間達は、動物達に感謝する儀式を行うようになったのだった。像のアップ・間は結構見られる。カイジ(脚本)、空手バカ一代(演出)、じゃりン子チエ(脚本)と比較。

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  • まとめ

演出側からの参加のため、動作や演出などで、高屋敷氏がキャラの可愛さを出しているのがわかる。不思議なのは、脚本作でもキャラが可愛くなること。(可愛くなる)状況作りが上手いのだろうか。

今回の高屋敷氏は演出側なので、あくまで全体の印象での話になるが、頭がキレる者がチームを導く痛快さは、カイジワンナウツ(いずれもシリーズ構成・脚本)に活かされていると言えなくもない。少なくとも、同氏の好みに合うと考えられる。

忍者マン一平(監督)や、ルパン三世2nd(脚本や演出、コンテで参加)でも、細かく、順序立った作戦が結構出てくる。こういった事から考えても、今回の話は高屋敷氏とマッチする。

そして、演出・脚本ともに頻出する、意味深な「火」の描写が剥き出しの形で出てくる。何しろ、人類が火を如何にして手に入れたかの話である。
今回も、画面全体が火のアップになる意味深な「間」があり、興味深い。

高屋敷氏が何故こんなに「火」にこだわるのかは謎だが(多分パーソナルな領域)、寒い冬がある北国出身(岩手県)であることも、もしかしたら関係があるかもしれない。雪や氷の描写も、結構出てくる。

あと、敵役(今回は悪魔)の可愛さや悲惨さも目を引く。今回は演出側での参加なので、キャラの芝居付けや全体のコンセプトからのアプローチになるが、それにしても敵役の「愛嬌」は、あらゆる担当作で見受けられる。

高屋敷氏は、善悪のラインを明確に引かない傾向にある。宝島(同氏演出参加)では、人間の色々な側面を描くことが出来たとコメントしており(宝島ロマンアルバムより)、その一環として、敵役の苦労や愛嬌を強調していると思う。

今回は、火、知略、チームワーク、愛嬌、敵役の苦労…と、高屋敷氏の「好み」が如実に表れている内容だったわけだが、そもそも、同氏は作品の中から、自身の好みを抽出するのが巧み。この才能や技術に、これからも注目したい。

ちなみに、脚本の首藤剛志氏は、2002年までアニメ版ポケットモンスターのシリーズ構成・脚本を務めた。今回は動物が活躍しているので、その繋がりも面白い。首藤氏が亡くなっているのが悔やまれる。

まんが世界昔ばなし12A話演出/コンテ:鳥と光と虹

『まんが世界昔ばなし』は、1976年~1979年まで放映されたテレビアニメ。タイトル通り、世界の童話をアニメ化した作品。
今回は『十一わのはくちょう』。脚本が朝倉千筆氏で、演出/コンテが高屋敷英夫氏。

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本記事を含めた、まんが世界昔ばなしの記事一覧:

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  • 今回の話:

今回は『十一わのはくちょう』。
継母(実は魔女)により、白鳥に変えられてしまった11人の兄(王子)を助けるため、妹(姫)が懸命に努力する。

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とある国の、(妻を亡くした)王様が再婚。
結婚式の場面で、ロウソクが目立つ。火やランプのクローズアップは、あらゆる作品にある。宝島・空手バカ一代(演出)、F-エフ-(脚本)と比較。

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王様の後妻は、美しい継子達(姫1人、王子11人)に嫉妬して、王子達を白鳥に変え、姫を幽閉する。
部屋の窓から光が射し込む画があるが、こういった光を意味深に使う描写は多々ある。ストロベリーパニックおにいさまへ…・F-エフ-(脚本)と比較。

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白鳥に変えられた(夜だけ人間に戻れる)王子達は何処かへ飛び立つ。鳥演出は出崎統氏が好み、出崎氏と長年一緒に仕事した高屋敷氏も好む。
ベルサイユのばら(コンテ)、家なき子(演出)、おにいさまへ…(脚本)と比較。

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このうち、家なき子と、おにいさまへ…は監督とコンテが出崎統氏。

姫は城を密かに脱け出し、兄達を探す。彼女は一軒の小屋を見つけ、中に入る。この場面の立体的な俯瞰構図は出崎統氏ゆずりで、空手バカ一代(演出/コンテ)やベルサイユのばら(コンテ)、宝島(演出)に似たような画がある。このうち、宝島のコンテは出崎統監督。

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そこへ11羽の白鳥がやって来る。ここの鳥演出も、色々な作品の鳥描写に重なってくる。ベルサイユのばら(コンテ)、宝島(演出)、F-エフ-(脚本)と比較。

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小屋は、夜だけ人間に戻れる王子達が寝泊まりする場所だった。彼等は、姫が持ってきていた、自分達の靴に気付き、姫と再会する。赤い靴は、おにいさまへ…(脚本)でも印象的だった。ちなみに本作の『赤いくつ』の回の演出/コンテは出崎統氏。

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再会も束の間、夜が明けると王子達は白鳥となり飛び立つ。

「黙ったまま、アザミで11着の上着を編み、王子達にかける」ことで呪いが解ける…と、謎めいた老婆から聞いた姫は、懸命に上着を編む。
木の下に佇む状況は、結構見られる。
おにいさまへ…・RAINBOW-二舎六房の七人-・ストロベリーパニック(脚本)と比較。

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たまたま姫を見かけた、他国の王子は姫を見初めて城に連れていき、母親に彼女を紹介する。この場面ではステンドグラスが目を引く。ステンドグラス描写は、しばしば見られる。ストロベリーパニックおにいさまへ…あしたのジョー2(脚本)と比較。

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そんな中、上着の原料となるアザミを取りに夜な夜な墓地へ行く姫を見た妃(他国の王子の母)は、姫を魔女だとし、死刑に処すと息子に話す。ここでも、ロウソクの火が目立つ。カイジ2期(脚本)、宝島(演出)、蒼天航路(脚本)と比較。

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投獄された姫は、それでも上着を編み続ける。ここも、光が射し込む画が効果的に使われている。
家なき子(演出)、ストロベリーパニックグラゼニ(脚本)と比較。

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そこへ11羽の白鳥(姫の兄達)が飛んでくるが、姫は上着が完成するまで声を出せないので、白鳥達は通過してしまう。
ここも、他作品の鳥描写と比較すると面白い。らんま1/2(脚本)、ルパン三世2nd(演出/コンテ)、カイジ(脚本)と比較。

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処刑場に連れて行かれる際も、姫は上着を編み続ける。似たような橋の描写は、本作4A話(演出/コンテ)、ベルサイユのばら(コンテ)にもある。なんとなく、高屋敷氏の癖が感じられる。

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姫が処刑場に着く場面の、遠近を利用した構図はベルサイユのばら(コンテ)、ルパン三世2nd・空手バカ一代(演出/コンテ)にも見られる。こちらも出崎統氏が多用する技術で、高屋敷氏も使う。

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とうとう姫が処刑されようとする時、11羽の白鳥がやってくる。この場面の鳥演出も、他作品と重なってくる。
ベルサイユのばら(コンテ)、F-エフ-・陽だまりの樹(脚本)と比較。特にベルサイユのばらとの重なりは面白い。

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(処刑されようとする直前に)11着の上着を完成させていた姫は、白鳥達に上着をかける。すると呪いが解け、姫の兄達は人間に戻る。今回は、元が人間だが、ハローキティのおやゆびひめ・コボちゃん(脚本)など、意思が強い鳥の描写は色々な作品にある。

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姫の兄達は事情を話し、姫は無罪に。後に姫は王子と結婚し、姑である王妃とも打ち解ける。
姫の兄達は、自国を治めるのだった(継母は処刑される)。
虹は、要所要所で見られる。ベルサイユのばら(コンテ)、F-エフ-・RAINBOW-二舎六房の七人-(脚本)と比較。

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  • まとめ

話が話のため、とにかく鳥演出が目立つ。先述の通り、高屋敷氏は意思の強い鳥を色々出すが、同氏は、鳥に対してイメージを膨らませる傾向があるのではないだろうか。

例えば、ガンバの冒険(脚本)では、一羽の鳥がガンバの上に止まるし、おにいさまへ…(脚本)では、一羽の鳥がガラスを突き破ってくる。鳥一羽一羽にキャラクターを付けているのが窺える。

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ルパン三世2nd(演出/コンテ)では、一羽の鳩が活躍する。このあたりも、高屋敷氏の鳥に対する思い入れが感じられる。また、本作8B話『幸福の王子』(演出/コンテ)のツバメは原典通り死んでしまうが、これの救済のように、他作品での鳥の活躍は多い。

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これらのことから推測すると、高屋敷氏は、ただただ映像的に映えるからと鳥を飛ばしているのではなく、鳥に色々と意味を持たせ、役を課していると考えられる。
これは結構、大事なことのような気がする。

また、心情や状況と連動する「光」の描写も興味深い。
これは他作品でも(不思議なことに脚本作でも)目立つので、相当なこだわりがあると考えられる。画像は、カイジ2期・ストロベリーパニック(脚本)との比較。

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また、「虹」についても、今回はハッピーエンドの象徴として出てくるが、他作品でも、希望の象徴、死者と生者を繋ぐもの、人と人とを繋ぐもの…などの意味を持って出現することがあり、年を経るごとに意味が深くなっている。

今回は話と絵柄(作画監督杉野昭夫氏)がシンプルな分、高屋敷氏の演出の癖がわかりやすい。(不思議な事ながら)後年の「脚本作」にも活かされている要素もあり、面白く見れた。