チエちゃん奮戦記16~17話脚本:インチキオカルトに対する怒り再燃。そして「文字」というキャラが持つ威力
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15~17話の3部作。
- 15話概要:
インチキ厄除屋が、おジィはんに判子を10万で売り付ける。その後、厄除屋はテツに捕まり、10万はテツの手に。 テツは厄除け商売を、ジュニアのノイローゼに悩む百合根に仕掛けようとするが、そこには酒乱モードの百合根がいた。
- 16話
酒乱モードの百合根は厄除屋とテツを、ジュニアのノイローゼが治るまで帰さないと息巻き、家に閉じ込め厄除けさせていた。だがインチキなので効果はなく、二日も経過。百合根の回転瓶攻撃と、ワンナウツ(シリ構・脚本)渡久地のバット回転攻撃がシンクロ。https://t.co/wvGcBhG2Mz
本当はジュニアのノイローゼは治っていたが、ジュニアは治っていないフリをして面白がっていた。
百合根はジュニアが治らないと言って怒り、厄除師の教祖を連れて来いとテツに命令、テツをパン一にし(特徴:脱衣演出)、 連れて来るまで服を返さないと凄む。
服を返さないのと逆で、元祖バカボン同氏演出では、自分の服を取り返すまで家に帰ってくるなと、パパがママに放り出される場面がある。
どちらもアイデンティティーの喪失による危機。テツの場合、この事が更に状況の悪化を招くこととなる。
一方、テツ達が百合根の家に居ることを、なんとかチエに説明した小鉄は、チエと共に百合根宅に向かう。途中、パン一のテツを見かけるが、なんとか他人のふり。
チエが百合根宅に着くと、泣き上戸になった百合根が、店名が悪いからジュニアが治らない、とチエに泣きついてきた。泣く百合根が幼い(特徴)。
百合根は、店名を変えたいから暖簾屋に新店名を発注してくれと、チエに紙(特徴)を渡す。これも同氏特徴で、紙や字がキャラとして相当の殺気を放つよう構成されている。店名はこの話のオチで判明する。
百合根の迫力に押され、チエは暖簾屋に暖簾を発注しに行く。
一方小鉄は、ジュニアのノイローゼが治っていることに気づき呆れる。それをよそに、ジュニアはイタズラ心でノイローゼのフリを続ける。一方テツはミツルの派出所で、二日間ろくに寝てないからと、布団を被り寝ていた。
毎度だが高屋敷氏脚本回は、テツとミツルの仲が微笑ましい(特徴)。https://t.co/zPh6v8hn52
その頃チエは、おバァはんを伴い百合根家に向かう。厄除屋から判子代10万を取り返すためである。
だが、酒乱モードの百合根の迫力に押され、チエ達は厄除屋の祈祷に付き合わされる。同氏ルパン脚本にもインチキ教祖が出るが、その信徒の場面とシンクロ気味。
見かねた小鉄はチエに、ジュニアは既に治っていると告げ口。チエの一喝で、百合根はジュニアが治っている事に気付く。
百合根は厄除よりチエの方が効果がある、と厄除屋をボコる。その隙に、チエ達はテツのズボンのポケットから、おジィはんが騙し取られた10万を見つける。
おバァはんとチエは、金を取り戻したから、もう用は無いと、百合根達の修羅場をよそに立ち去る。その後小鉄はナレで「ドライな女性陣」と嘆く(特徴:ナレは重要キャラ)。
その夜、テツは厄除屋の本拠地の前に、シーツをまとった姿で立っていた。その姿を月が見ているような間がある(特徴:月=重要キャラ)。
その日を境に、テツは帰らず。
チエは、おジィはんの詐欺被害やジュニアの病が解決したことでスッキリして、テツがいないことに気付かなかった。
ヨシエは、そんなチエをたしなめるが、家庭の崩壊より妻って夫が大事なのかしら、とヨシエに聞こえるように呟き、毒舌。
その後、暖簾屋が暖簾を届けに来る。百合根が苦手だから、チエから暖簾を渡して欲しいと頼みに来たのだった。暖簾を見ながら、チエは「センス悪い」と呟く。
その頃、素面に戻った百合根は、カルメラ兄弟が開業するラーメン屋の店名のセンスが悪いと指摘していた。
百合根の「かたぎや」、カルメラの「カルメラ亭」、どちらも元がカタギでない事をばらしてると、3人は口論に。
そこにチエが暖簾を届けに来る。案の定、百合根は覚えていないが、チエは強烈なセンスだと暖簾を酷評する。
百合根が暖簾屋に発注した店名は「ヨシ江ちゃん」。酔っていた時の百合根の談によれば、不幸に強い名前らしい。恐れ多い名だと言いカルメラは逃げ、百合根は顔面蒼白。これも同氏特徴、物や文字が強烈なキャラであることの表れ。DAYS脚本も背番号のアップの間に迫力がある。
ここで17話に続くのだが、同氏バカボン演出、ルパン脚本、そして今回と、インチキオカルト屋が出てくる。元祖バカボンは拝金坊主、ルパンは泥棒教団、今回はインチキ厄除け屋。どれもインチキオカルトに対する、同氏の怒りのようなものが窺える。 https://t.co/6dNu6DPPCx
- 17話
姿をくらましたテツは、厄除け屋を乗っ取り金儲けに精を出していた。この厄除屋の文字の迫力と存在感も、いかにもな同氏特徴。物や自然がキャラなのは同氏特徴だが、その中でも文字は格別に存在感のあるキャラなのかもしれない。画像は今回、カイジ脚本、ジョー1脚本疑惑。
厄除屋本店がやっていたインチキ商法は、まず部下が客の話を聞き、その会話を教祖が盗聴。その後教祖が現れ、客の悩みを言い当てまくるというもの。なにやらカイジっぽいイカサマ。また、ルパン同氏脚本のインチキ教団もギミックやトリックを使う。
それもこれも、百合根がテツのアイデンティティーである服を剥ぎ取ったことから、ややこしいことになっているのである。 元祖バカボン同氏演出でも、パパがオカルトにハマり、頭を丸めて坊主の格好になってしまっている。(特徴:脱衣演出) https://t.co/Oif0ZnhxM4
テツが昼寝してる間、店名の事で悩むカルメラ兄弟が厄除け屋の前を通りかかる。すると店から客が出てきて、めっちゃ当たると言って去っていく。この人、騙されやすい所がカイジの石田さんぽい。画像は今回とカイジ脚本。二人とも悩みは借金。
先客に影響されたカルメラ兄弟は入店。
イカサマにひっかかったカルメラは、店名が不吉だと、教祖から指摘を受ける。
この時教祖は、「炎が見抜く」のだと言う(特徴)。歴代同氏作品で、炎が特別なキャラであることは確か。画像は今回、ベルばらコンテ、カイジ脚本。他も多数 https://t.co/bmjwNlYv6W
教祖は新しい店名を思い付く限り書けと、カルメラに促す。カルメラは知り合い達の名前を書く。それを教祖は短冊状に切ってばらまき、うち一つをキャッチする。引き当てた店名は「ヨシ江ちゃん」。それが幸運の店名ということになる。
ところで紙ビリビリシリーズまた増えた。今回、エースをねらえ演出、チエ1期脚本・カイジシリ構。https://t.co/X1bON480Du
昼寝から目覚めたテツは、教祖が捨てた紙に書いてある家族や知人の名前に気付き、事の顛末を知る。カルメラの店名が自分の妻の名になる状況にテツは慌て、教祖とその部下をどつく。高速ビンタが後に本家一歩のデンプシーに、奇跡的につながる。画像は今回、ルパン・一歩3脚本。https://t.co/gDd33bjmeB
一方百合根は、カルメラ兄弟が「ヨシ江ちゃん」の暖簾を引き取ったので喜んでいたが、チエやおバァはんは、ヨシエが本気で怒ったら恐ろしい事を知っているので憂鬱に。ヨシエが怒ると最強なのは、一期最終回の継承。
小鉄とジュニアは状況を打破すべく奔走することに。
小鉄達がカルメラの店に行くと、カルメラは暖簾を出せずにいた。覗きに来た厄除屋部下は、暖簾がまだ未完成だと勘違いし、テツに報告しに行く。それを聞いたテツは対策を考え始める。全てを見た小鉄達は、それをチエ達に知らせるべく動く。ところで出崎4パン出た。
小鉄達に導かれ、チエ、おバァはん、百合根は厄除け屋に行く。様子をこっそり窺ったチエはテツの企みを知り、返り討ちにする作戦を立てるべく帰る。
そのため、チエは百合根、おバァはんの他に拳骨とヨシエを呼び、カルメラの店のラーメンを食べに行こうと言い出す。
その頃、開店日だというのに、カルメラの店には一人も客が来ていなかった。「本日開店」の張り紙に異様な間を取ることで殺気が出ている(特徴)。大体が、アップで2~3秒あたりの間。これで、物や文字に殺気が出てくる。これは2016年のDAYS脚本でも健在。
ヤケクソになったカルメラは、ついに暖簾をかける。そこへチエ一行がやってくる。戸惑うヨシエも、おバァに導かれ入る。閑古鳥の店に皆が来る展開は、同氏ど根性ガエルにもある。 画像は今回と、ど根性ガエル演出。https://t.co/s5oba2gtIe
一方、テツは厄除け屋達を伴い、カルメラの店へ向かう。カルメラが名前を変えるのに抵抗したら店に突撃する算段だった。
だが、暖簾が既にかかっており、店から拳骨とヨシエが顔を出したため、テツは驚く。
その拍子にテツは教祖の持っていた木槌に偶然当たり卒倒。
厄除け屋はこれにびびって夜逃げの準備に行く。かくしてチエのテツ返り討ち作戦は成功した。これも、チエが中々の知略を使っている(特徴)。また、紆余曲折あったが、仲間の店が開店する日に、皆が駆けつけてくれる義理人情話でもある(特徴)。
- まとめ
同氏作品によく出る、インチキオカルト撃退話である。カイジの兵藤会長の「神になる」「王である」も、インチキやイカサマをうまく利用したオカルト的な所がある。画像は今回、元祖バカボン演出、ルパン三世2期・カイジ脚本。歴代インチキオカルト師https://t.co/KJ0sWxiNbM
そして、紙や文字の持つ力が、ことさらに強調された回だった。「ヨシ江ちゃん」の字面、厄除け屋やカルメラの店の張り紙など。なにしろ監督作の忍者マン一平でも、古本が妖怪化した者が出るほど 。相当に紙や文字にこだわってる。
1期のころから、ジュニアの季節性ノイローゼは、生きてる実感(面白さなど)を感じると治る。精神疾患には笑いが効く、とはよく言われるが、これも先見の明。1期でも同氏は、ジュニアのノイローゼがテツへのイタズラ成功で治る脚本を書いている。
あとは、あらゆる作品で出る「脱衣演出」。今回、テツは服を取られたらアイデンティティーを保てず、インチキ厄除師になってしまった。ただし、妻に弱かったり、力が強かったり、がめつい所など、根っこは変わってない。そこはテツの強さかもしれない。
そして1期からチエ脚本全部に言えることだが、とにかく平行エピソードの多さとその合流地点の設置が緻密で見事。1期の高畑勲監督は頭がよく、その類の計算力が高そう。そういったコンセプトは2期でも生きていて、まさに脚本家の虎の穴と感じる作品。
ついでに、元祖バカボン同氏演出回の、イカサマ拝金坊主についての話は下記。比較すると面白い。
チエちゃん奮戦記13話脚本:人の人生観が変わる瞬間を「見ている」入道雲
(Togetterのバックアップです。修正や追加などで再構成しています。モバイルだと、クリックしても画像が大きくならないですが、urlをクリックするとtwitterの大きい画面で見えます)
のっけから特徴の自然=キャラが出てくる。夏の入道雲が町を「見ている」。
また、舞うパラソルやアイスクリーム屋の、情緒ある「間」も特徴。画像は今回、家なき子演出、忍者マン一平監督(コンテも)。 https://t.co/nSqthq4eSp
冒頭、マサルは夏休みに避暑旅行に行く事を、チエに自慢しに来るが、不幸にもテツが応対、しかも暑いからパンイチ(特徴:脱衣演出)。後から来たマサル母は驚いて退散。そしてテツは、事情をチエ・ヒラメにチクる。テツはマサル母子がマサル父を置き去りにしたと邪推。
アイスを食べるテツ達3人が可愛い&飯テロ(特徴)。Days脚本でもアイステロ。マサル母子がマサル父を置き去りにしたというテツの邪推は、高屋敷氏特徴の、ぼっち=万病の素というポリシーからかも。 https://t.co/oxObpG6JRZ
テツは、本当にマサル父が置き去りにされたかどうか、ヒラメの描いたマサル父の似顔絵を元にマサル家を除きに行く。だがそこには怪しい人物がいて、テツが捕まえるが、その人物はマサルの母方の叔父だった。誤解のお詫びに、テツはマサル叔父と遊び(?)に行くことに。はっきり言ってデートにしか見えない。
テツとマサル叔父の町散歩は、子供の散歩かデート(特徴:幼い・天然BL)のような様相。マサル叔父は内気なコミュ障で、テツのような豪放な人間に惚れやすいタイプ。1期の渉(拳骨息子) に似ている。かき氷食べるの可愛い。画像は今回と1期。
マサル叔父の趣味は読書で、特に拳骨(作家・研究者でもある)のファンだという。それを聞いたテツは、本物のトンデモ人間の拳骨を見せたる、とマサル叔父を拳骨のもとに連れていく。カイジ脚本と同じく入道雲が印象的で、年の離れた男達の人生を雲が見ている。https://t.co/9pbneDfMnK
数日後マサルが、マサル叔父からテツへの贈り物(テツの好物・かりんとう)を届けにくる。また、マサルもチエのために、解答済みの宿題のプリントを貸す(特徴:相手の事を考えた贈り物)。マサルがそっぽを向きながら渡すのは、1期(下段)からの継承。
テツへの贈り物であるかりんとうには手紙が添えられており、テツとの会話や拳骨との面会でマサル叔父の人生観が変わったことが書いてあった。彼は仕事が合わなかったり、生き方に悩んでいたが、テツの一言でスッキリしたとの事。結果マサル叔父は辞職したらしい。
それを聞いたテツの言葉は中々深い。
「仕事が馴染めんのやない。仕事が嫌いな奴やねん。アイツわかりきったことばかりグチャグチャ言うてたんや。おもろないから仕事や言うねん。おもろなりたかったら仕事やめんかい!」
画像は心のこもった贈り物集。今回とコボちゃん脚本。
そして下記画像は手紙集。どれも心からの手紙。他にも多数。ルーツは脚本または脚本手伝い疑惑のジョー1だと思われる。今回、カイジ脚本、家なき子演出、ジョー1脚本または手伝い疑惑。
マサルは一流企業に就職した叔父を尊敬していたので、叔父の辞職を知り泣きながらチエ家を責めるが、すぐに舞い戻って来て前言撤回する。なんとマサル叔父は花井拳骨論で新人文学賞を受賞したのだった。画像は特徴の紙ネタ。ど根性ガエル演出と今回。
それを聞いたテツは「続・花井拳骨論」を執筆し始める。だがチエによれば拳骨との過去を書けば書くほどテツの恥エピソードが晒されていく内容で面白いとの事。一方マサルは、いい事ばかり続きすぎて母がおかしくなっている事に頭を悩ませていた(特徴:精神疾患)。
マサル母は一種の躁状態。そして、もうすぐマサルの誕生日。さらに母の気がおかしくなると、マサルは憂鬱に。マサルの雰囲気がおかしいので、奇襲でも喰らうのかと考えたチエは小鉄を用心棒にする。小鉄は疑問を抱き、マサルの様子を見に行く。
そして小鉄が目撃したのは、完全に躁状態のマサル母だった。1期からの継承で、小鉄はジュニアの季節性鬱に毎回付き合っているため、この手の病には詳しい。だがチエには通じず。しかしマサル母がチエ宅に来訪、ヨシエとハイテンションな会話をして去っていく。
マサル母は、チエとヒラメをマサルの誕生会に招待する。彼等は全員、顔面蒼白に。一方マサルは誕生会までに肺炎にかかろうと、タカシを伴い毎日半裸でランニングするが、却って体力がついただけだった。ランニングがDays脚本とシンクロ。
その頃テツは続・花井拳骨論の執筆に忙しく、今の気持ち悪いマサルをどうにかしてくれという、チエのお願いを聞いてくれない。おねだりチエが可愛い。足をジタバタさせるのは高屋敷氏の演出時代によくあった特徴で、脚本なのにまたしても何故か出る怪。
結局マサルの誕生会の日がやって来る。切羽詰まったマサルは家出を決行。だが、続・花井拳骨論を書き上げ、マサル叔父の住所を聞きに来たテツに見つかり、追いかけられる。だが日々のランニングで鍛えられたマサルは、中々つかまらず。だが結局つかまる。
テツはマサルの、家出という気概には感心し、頭をはたく。するとマサルの髪が抜けていく。なんとマサルはストレスで脱毛症(特徴:精神疾患)まで発病していた。テツはドン引きして逃走。その頃、憂鬱な顔のチエとヒラメがすぐ近くまで来ていた。
毛が抜ける話は、高屋敷氏監督作の忍者マン一平にもある。忍法髪の毛ミサイルのリスクであり、皆を助ける為に使ったので、本物のサンタから帽子をもらう。一方マサルのは深刻なストレス・精神疾患で悲惨。画像は今回と忍者マン一平監督。
ラスト、誕生会がどうなったかは具体的には語られないが、ケーキが「語る」(同氏特徴)。一本しかないロウソクが倒れ、火が消える。サブタイは「地獄のバースデイ」。まさにその通り。
- まとめ
またしても精神疾患話である。原作のはるき先生も中々詳しいのだろうが、高屋敷氏の作品に、多数存在するのは本当に興味深い。また、前半は、ほっといたら過労死か自殺しそうな青年に、テツが人生を変える助言を与え救済する話なのに、後半のマサルは悲惨。
しかしながら、子供の精神疾患は、逃げ場がなく、親が原因であることが生々しく描かれている。結局マサルは家出しか打開策を見出だせなかった。これもリアル。ギャグだから1話で済むが…。
テツがマサル叔父を開眼させ人生観を変えさせた一方で、カイジ脚本では、若いカイジが、おっちゃんに名言を吐き開眼させる。この逆の関係が面白い。テツは豪放で割と面倒見がよく、カイジは諦めない力があり、優しい。両者とも子供みたいに幼いのも同じ。
ところで高屋敷氏の作品で舞台が夏だと、美しい入道雲がキャラとして「見ている」のも特徴。 画像は今回、チエ1期、カイジ脚本。特にカイジは感動的だし、今回もテツとマサル叔父のシーンは美しい。 https://t.co/3VZfnNGcIR
そして脚本で絵に手が出せなくなっても演出時代と同じような画面が出る怪。よく、出崎哲氏が使う遠景左向き走り・歩き。はだしのゲン2(脚本)にもよく出ていた。画像は今回と家なき子演出。
今回驚いたのは、鬱(躁鬱かも)・躁・脱毛症と、深刻かつリアルな精神疾患がラッシュで出て来たこと。そして、ほっといたら自殺しそうな青年(マサル叔父)の命をテツが自覚無しに救っているのを見るにつけ、テツの存在の重さを感じた回だった。