カイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡

アニメカイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんに興味を持って調べてみたら、膨大な量の担当作があることがわかりましたので、出来る限り同氏担当作を追跡しています。discordアカウントは、まきも#3872 です。

忍者戦士飛影 37話脚本:知恵を使う者こそ善悪問わず勝者!それが主人公側であってほしい願い

Togetterのバックアップです。修正や追加などで再構成しています。モバイルだと、クリックしても画像が大きくなりませんが、urlをクリックするとtwitterの大きい画面で見えます)

今までの話としては、

  • 敵側皇帝アネックスが、地球侵略を幹部のシャルム・イルボラに任せ、母星に帰った
  • ジョウ達は、敵を欺く作戦にて皇帝母艦エクセレントの内部に入り込み、攻撃に成功
  • 地球連邦はジョウ達エル・シャンクを信用し始める

あたり。

 

地球連邦局長・および各国代表は、ザ・ブーム軍およびハザードへの不信感を募らせ、エル・シャンクと手を結ぶことを決意。そしてサナダ父子を復職させ、ハザードを、エル・シャンクとの会談の場から閉め出す。

一方ジョウ達は束の間の休息でポーカーを楽しむ。ジョウ達が幼く可愛い(特徴)。更にシンクロ現象、カードゲームをする人達。今回、ベルばらコンテ、キャッツアイ・カイジ脚本。キャッツアイとは年代も近い。 https://t.co/eCEi303Ndt

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前回脚本作32話の歯みがきで緊張を和らげるシーンもだが、同氏は、シリアスの中に一旦コミカルシーンを挟むことが多い。チエ・ジョー1・2脚本や、家なき子演出でも、よく見られる特徴。

連邦がエル・シャンクを迎え入れることを知ったジョウ達は喜ぶが、ガメランは一旦懐疑的になる。衝突しそうな二人をロミナが諌めてその場は収まるが、ガメランに対してあかんべーしてるマイクを、ダミアンが止めるシーンが小学生レベルに幼い(特徴)。

その頃、ザ・ブーム軍の女幹部シャルムは、ハザードから、連邦とエル・シャンクが手を結んだ事を知らされる。ハザードとシャルムは衝突し、シャルムはハザードを「見苦しい顔」と罵る。ハザードの性格の醜さが顔に出てるという台詞は、同氏の以前の脚本2つにも出ており、連動している。

イルボラはシャルムに、ハザードの扱いが下手だと助言するが、シャルムは無視。一方ハザードは、見苦しい顔と言われたことを根に持ち、ワイングラスに映る顔を見つめる。ベルばらコンテと似る。 https://t.co/g9m4qfg1SD

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ベルばらコンテでは、オスカルは、ワインに映る自分を見つめて、秘めた想いについて問いかける。ここでのハザードも、ワインに映る自分への問いかけ。「この顔のどこが見苦しい」が笑うがw 所々で自己への問いかけとして鏡や、ものを反射する物が出てくる。

ハザードの腹心かつ忠臣であるドッグは、地球連邦とエル・シャンクの会談をキャッチする手筈を完了していた。ハザードは、今までのドッグの忠義を労う。(特徴:敵にも仲間愛)。イルボラが、ハザードはそろそろ用済み…と思っていることと併せると、ハザードの退場は近い。

地球連邦と、エル・シャンク(ロミナ・ジョウ・ローニン父子)の会談が始まるが、ここで特徴の、ランプのアップの間が出てくる。キャラとしてのランプが「見ている」。多数あるが一例として、今回・ベルばらコンテ・カイジ脚本。 https://t.co/U8TiXnNdXX

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連邦側は、補給などのサポートを精力的に行うが、エル・シャンクに、常に前線にいてほしいと提言。ジョウ達は、それじゃエル・シャンクは都合のいい弾よけじゃないか、と反発、会議は膠着状態に。この会議模様、ジョー2脚本の、葉子と関東テレビとの交渉とシンクロ。

ジョー2脚本での、葉子と関東テレビの交渉では、葉子が都合よくボクサーを使うとして、丈が激しく反発する。 今回は、ジョウが連邦の都合のいい提言に反発。カイジ脚本も、班長の都合のいい理屈にカイジが反発。 https://t.co/wgg1LPRPt2

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会議は一旦休憩に。ジョウは連邦に失望するが、ロミナは少しずつ話し合いを進める決意を固める。一方、ジョー2脚本では、廃車を壊れたボクサーに見立て、丈はボクサーをもてあそぶ葉子達に失望する。この2本を交互に見ると面白い。

ジョー2脚本の、葉子と関東テレビの交渉についての話の詳細はこちら: https://t.co/t7AeM41IIA

今回もジョー2も、無茶な戦いを強いる点では同じ。もっとも、ジョー2の場合、葉子には丈を思う気持ちが裏にあるが。

丈とジョウ、名前がほぼ同じなので、今回はじめ他の同氏脚本でも、ジョー2脚本ネタがちらほらある。思い入れが窺える。

一方ドッグからエル・シャンクの位置を聞いたイルボラは、攻撃準備に入る。同じく戦闘体勢に入るシャルムが、女性らしく爪を磨いている。カイジ(シリ構)の一条の爪磨きとシンクロwどちらも臨戦体勢なのは同じ。 https://t.co/gqnkiBDNa5

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エル・シャンクとジョウ達が離れているため、攻撃のチャンスと見たイルボラ達は、ジョウ達を襲撃。ジョウ達は車で逃げ、カーブにさしかかった所でジョウは車から飛び降り、飛影を召喚する。ところでカーブ減速時に飛び降りは、家なき子演出にもあった(列車だが)。

飛影と、イルボラの駆る零影は激しく戦い、エル・シャンク付近は、レニー・マイク・ダミアンが迎撃する。

一方、事の進行を見守るハザードには、策があった。ハザードは、連邦軍局長に、敵艦エクセレントのアキレス腱である動力源の場所を、あえて教える。

ハザードの進言通り、地球軍は敵艦エクセレントの動力炉を攻撃。慌てたシャルムは、イルボラ達に撤退命令を出す。イルボラもそれを受け撤退。ハザードの狙いは、連邦とザブーム、どちらにも取り入って、地球の全てを手中にする事だった。なかなか知略を使う(特徴)。

連邦の、エクセレント動力炉への攻撃成功に喜ぶジョウ達だが、それを指示したのがハザードと知り、警戒する。また、北アメリカが戦闘に巻き込まれたことは、連邦政府や北米市民に大きな衝撃を与えてしまった。ここまでで次回へ。

  • まとめ

飛影においての、高屋敷氏脚本回はここで終わり。物語も、残り回数が(打ちきりのため)、もう少ない。 この話では、散々、敵にも味方にもバカにされてきたハザードが悪知恵をフル回転させ、「まだまだへこたれんぞ」と高らかに笑う。敵ながら不屈(特徴)。

序盤のポーカーの、他作品とのシンクロも面白いし、都合よく人を使い捨てようとする者達に反発する主人公達、という図式が他作品(ジョー2・カイジ脚本)と被っていくのも面白い。爪磨き(シャルム・一条)の被りも奇跡的。

打ちきりが決定したから?なのかもしれないが、皇帝艦エクセレントが意外と内部からの攻撃に弱い。ここまでで、結構ダメージを食らっている。一方ハザードの悪知恵は敵ながら天晴れで、ザブーム軍すら知恵一つで手玉に取ったことになる。これはカイジにも繋がる知略。

この話は、知恵を使わなかった者が失策している。直情で動くシャルムは、ハザードの使い方を誤ったため、逆に手玉に取られた。 まんが世界昔ばなしにおける高屋敷氏脚本の「きつねのさいばん」も、直情的な狼より、狡猾な狐が天下を取る話になっている。

この、高屋敷氏脚本「きつねのさいばん」では、悪虐の限りを尽くした狐が、皆を知恵一つで丸め込み、ナイスガイで強い狼にも、姑息な手段で勝ち、天下を取る。カイジ構成・脚本においても1期ラストは、正義・悪関係なく、知恵が上回った方の勝ちになっている。

未視聴で録画積んでるが、火の鳥鳳凰編(同氏脚本(共著))の原作で、悪党である我王が自分より優れた彫刻を彫るわけがないと、茜丸がわめく場面がある。カイジでも、最終戦の土壇場において「こんな悪党より俺だ」とカイジはオカルトに頼ってしまった。

直情的な義憤が勝負の世界では通用しない…は、同氏シリ構のワンナウツでも描かれる。理想的なプロ野球選手である児島は、賭け野球に怒り渡久地に勝負を挑むが負ける。渡久地曰く「言うことはかっこいいけど勝負をなめてる」。渡久地は勝負こそが全ての男。

同氏脚本「きつねのさいばん」における、どんな悪者も知恵を働かせれば勝者になる、という非情な勝負の世界は、カイジでも表れているが、逆に負け組・弱者も知恵とチャンスを使えばどんな強者にも勝てる、という希望も見せている。

カイジ2期の脚本22話でも、諭吉の論のカイジの解釈として、「チャンスを生かせばバカでもクズでも勝者」とカイジが言う所を相当に強調している。どんなに許せない相手でも、一旦立ち止まり(または負けて)、相手に勝つために知恵を巡らせる主人公達が、同氏作品には多い。

同氏脚本「きつねのさいばん」、最後は「本当にこれでいいの?」というナレで終わる。直情的義憤では狡猾さに勝てないのが現実でも、悪役の知恵を上回る知恵を持つヒーローが現れるのを待っているかのようである。その代表格としてカイジも入っているのだろう。

 

 

━━━以降、最終回ネタバレ━━

打ちきりということで期待していなかったが、皇帝艦エクセレントは内部からの攻撃に弱く、そこをつきエクセレントも、たまたま側に来ていた皇帝アネックスもやられる。
なんと最後に残った敵はハザードだった。
だが、イルボラとジョウの決闘を邪魔したハザードに対し二人は怒り、ジョウによってハザードは倒された。
火星についての問題は、ローニンが解決してくれることになった。
そして、飛影・零影・エルシャンクの秘密動力炉が融合するとエルシャンクは黄金に輝き、エネルギー満タンでロミナの母星、ラドリオ星に行けるようになった。

アネックス亡き今、ラドリオの平和はジョウ達の活躍によりすぐ手に入るであろうことを示唆しながら、物語は終わる。

残り2話の総集編は、なんとハザード目線で進む。相当スタッフに愛されていたようだ。

忍者戦士飛影 32話脚本:キャラとしての火山が怒り爆発。過酷な現実の中でも人間性を失うなというメッセージ

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 今までの話としては、下記あたりがポイント。

  • 伊賀に行くも、ラドリオ星が求める忍者はいなかった
  • 色々あったがジョウ達はエル・シャンクに残る
  • 零影を駆るイルボラが京都を襲った。イルボラはジョウが自由に飛影を召喚できることを、まだ知らない。

地球連邦のロンドンとサンパウロ基地が、ザ・ブーム(字数関係でザブームと書く)軍の襲撃を受け壊滅。一報を聞いたジョウは歯みがき中。ジョー2やDays脚本でも見られる、緊迫を中和するコミカル描写(特徴) 。https://t.co/VA7376S22F

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最近(2016)、高屋敷氏はDays脚本を書いているので嬉しい。Days3話、つくしをバカにした他校生徒をこらしめたため監督達に怒られた後の風間の歯みがきシーン・おっぱい考察は、風間のことを心配する、つくしの不安を和らげる効果があるし、幼い(特徴)。 

話を戻すと、基地の壊滅を受け、全世界の首脳達が緊急会議を開く。会議には、北米代表かつ、唯一ジョウ達エル・シャンクの味方であるサナダ父子も出席(北米代表の息子・ローニンはジョウの幼馴染)。だが、ジョウ達の敵である、火星司令ハザードも出席していた。

ハザードは、エル・シャンクを潰せばザブームは攻撃を止めると、北米以外の首脳達をそそのかす。そそのかされた連邦は、北米が従わない場合、全世界が北米を敵とする、と決議。北米市民3億人とエル・シャンクを天秤にかけられ、サナダ父子は苦悩する。

サナダは苦悩の結果、北米市民の命を守る方を選択する。ハザードは更に、ジョウの親友であるローニン・サナダに、エル・シャンク攻撃を命じる。ローニンを信じ、会議の結果を待ち続けるジョウだが、エル・シャンクのクルーのガメランはローニンに疑念を抱く。

ガメランは、ローニンは怖じ気づいて裏切りの算段をしているのではないかと、疑問を投げ掛ける。そして「友情なんてそんなもんよ。まともに信じていると火傷をする」と言う。 面白いのは、同氏カイジ脚本でも、原作通りだが似た内容を岡林が言う所。

今回脚本とカイジ脚本、台詞比較。

岡林「友情や口約束で貰えるのは旅先からの絵ハガキや土産、あるいは思い出というガラクタ…そんな程度のもの」

ガメラン「友情なんてそんなもんよ。まともに信じていると火傷をする」 

確かに現実はそういう側面もある。それでも主人公はそれを認めてはならないという同氏の主張が、今回もカイジも読み取れる。カイジ原作の福本先生にもそういう主張はある。そのためか、岡林もガメランも殴られる。 https://t.co/aGp3cS0xxP

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友を侮辱されて怒るのは、最近の同氏のdays脚本でもある。風間は、つくしをバカにした連中に湯をぶっかける。カイジの仲間思いも同様。 また、同氏脚本カイジ12話にて、カイジは、「裏切らなきゃ裏切られる」と苦悩しながらも、人を押さないという決断をする。

このように、オリジナルでも原作つきでも、同氏が主張したい所が同じなので、奇跡的なシンクロが起こり続けるのだろう。また、原作つきで、しかも原作に忠実なままで、自分の主張を出すのは相当な手腕が必要。それについては、同氏のチエ脚本経験が生きている。

追い詰められたローニンは、単身エル・シャンクを攻撃する。だが、戦闘機が壊れて不時着。そして、ローニンはジョウに日本刀を渡して、決闘を申し込む。剣での決闘が、同氏のベルばらコンテを彷彿とさせる。 https://t.co/NoLBTj7oVQ

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決闘の末、ジョウがローニンの剣を弾き飛ばす。負けを認めたローニンは介錯をジョウに頼む。涙ながらに負けを認めるローニンが、カイジ1期同氏脚本のカイジっぽい。二人とも泣く。 https://t.co/V7VQUheD0X

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同氏脚本ルパン3期でも、仲間のゲリラを裏切った次元の旧友(ギャランコ)が、次元と決闘する。ギャランコもローニンも決闘に負け、死を望むが、次元もジョウも、とどめをささない。(特徴:自殺防止) https://t.co/PWs8gvZ2oM

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ルパン3期脚本も、今回も、悲劇の決闘を見守る卑劣な敵がいるのも共通(レプトル将軍・ハザード)。見た目も少し似てるw また、介錯をするかしないか、剣が「見ている」(特徴:物もキャラ)。 https://t.co/FEHavh205R

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事情をローニンから聞いたこともあり、とどめを刺せなかったジョウは、立場は違えどお前はかけがえのない親友だと叫び、エル・シャンクで去る。落ち込むジョウがチエ・めぞん一刻脚本、ベルばらコンテ等と重なる怪。 https://t.co/mloDnPcBYr

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悲しむ間もなく、イルボラの乗る零影と、雑魚メカ群が襲ってくる。ジョウ達は火山島を戦場に選び、あらかた雑魚を片付ける。そしてイルボラ対ジョウの一騎討ちとなる。ここも同氏ベルばらコンテを彷彿とさせる。 https://t.co/GzXSHmCKCu

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ジョウはイルボラに、自分とローニンの友情を引き裂くことはできないとアネックスに伝えろ、と言う。一方イルボラは、戦争においては、どんな友情や絆も引き裂かれることがある、と反論。ジョウはそれを否定し、イルボラを倒す寸前まで追い詰める。

ここで、イルボラにとどめを刺すのを邪魔するように、火山が噴火する(特徴:自然=キャラ)。イルボラもジョウも撤退を余儀なくされ、決着つかず。しかもエル・シャンクは燃料切れのピンチになり、次回へ。

次回予告にて「死亡率80%の病気」というのがあるが、ど根性ガエルに出る台詞「死亡率90%の風邪」のパロと思う(三家本氏演出回だが)。ど根性ガエルのはブラフだけど、飛影のはマジ。しかも実在の病気。過去作パロが散りばめられているのも特徴。

  • まとめ

火山は同氏脚本に頻出。鉄人28号太陽の使者脚本の海底火山、ルパン3期脚本の火山湖、今回。鉄人28号、ルパン3期は、敵を倒す火山だが、今回はとどめを刺させない火山。画像は今回とルパン3期脚本。https://t.co/kY8HPnPSjz

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今回、ローニンとジョウ、イルボラとジョウの、2つの決闘が描かれ、どちらもジョウはとどめを刺せなかった。前者は、事情を知っていることもあり、ジョウは自らの意志でとどめを刺さなかったが、後者は、キャラとしての火山が、イルボラとジョウの決着を邪魔した。

絆が引き裂かれる事もあるという、イルボラの現実的主張をジョウが否定する瞬間、ジョウがイルボラを追い詰めることができたのも興味深い。友情に懐疑的なガメランをジョウが殴る場面もあるし、現実を認めつつ主人公は義理人情を通せという主張が見える。

火山が噴火したのは、裏切り裏切られ、絆が引き裂かれる戦いに対し、火山が怒ったように見える。もし火山が噴火せず、ジョウがイルボラを殺していれば、ジョウの人間性が失われていただろう。また、カイジ同氏脚本でも、人の醜い争いを見て、カイジの怒りが爆発する。

同氏ベルばらコンテと、今回脚本との、剣のアクションを比較してみた。同氏脚本は比較的アクションの指定はあまりないみたいに見えるが、剣をはじき飛ばすあたりは指定した?そこそこ画が共通するのも怪。 https://t.co/lVP7dg5dqX

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今回やカイジ脚本を見ていると、過酷でシビアな現実を描きつつも、主人公は決して信頼や友情、義理人情を失ってはならないという、同氏の強いメッセージを感じる。しかも主人公達は、シビアな現実を体験した上で、まっすぐな信念を曲げない。

今回は、友やライバルにとどめを刺せなかったジョウと、人間競馬で人を押さない決断をしたカイジに共通点を見出せた回だった。他も共通点多数。オリジナル脚本でも原作つき脚本でも、強調の具合によって自分の主張は出せるのだというのを感じた回でもあった。