カイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡

アニメカイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんに興味を持って調べてみたら、膨大な量の担当作があることがわかりましたので、出来る限り同氏担当作を追跡しています。discordアカウントは、まきも#3872 です。

劇場版はだしのゲン2脚本―建物は重要なキャラクター

  • 以下は一回目視聴(Gyao)のインプレッションのツイート集。

 

今日までGyaoで 無料配信中の「はだしのゲン2」(高屋敷氏脚本)、見た!くそお滅茶苦茶神作画、まさかのスゲーかっこいいキャラ、大友克洋風の緻密でお洒落とも言えるキャラデ、テンポのいい話運び、説教くささ皆無、かっこいいかつコメディ風味、クソ名作じゃないか
posted at 20:22:34

同氏特徴てんこもり。

  • 賭事
  • 顔が幼い
  • 半端ない煙草描写
  • ぼっち老人を仲間が家族として迎える
  • 死を乗り越える
  • 仲間がいるから頑張れる
  • 紙、火
  • 静物演技、手演技
  • 出崎兄弟合体
  • 過去作出し
  • 台詞連呼
  • 可愛いおじさん
  • 秀逸モブ

などなど。
posted at 20:30:29

 妙にかっこいい絵は川尻善昭氏さん達などの仕業か?特にオリキャラ政はミリタリジャケでラッキーストライクを吸う超カッケー少年。浮浪児+ぼっち老人や隆太など血のつながりがないのに家族のような関係が強めに描かれ、原作凝縮量が半端ない
posted at 20:39:28

話でもいろいろ未来作・過去作にシンクロ。

  •  鉄クズ売上が少なくパチンコに挑戦するがスる→カイジ沼に生かす(川尻氏も)
  • 連呼台詞
    「金金金、金が欲しいのう」
    「クソじゃー!クソ、クソ、クソ、クソー!うわーん!」

    カイジ9話「クソ!クソ!クソ、クソ、クソ、クソ野郎ー!」

posted at 20:45:32

カイジの原作凝縮が凄いのと同じで凝縮率が凄く、サクサク進む。代わりにムスビ達はキレイw恐ろしいのはゲン2はマッド+丸山Pで出崎的は解るが、高屋敷氏後半シリ構めぞん一刻で不気味なくらいソックリ構図が沢山ある。脚本は絵の管理はしないのに。
posted at 20:53:00

絵柄がカッケーと思ったら(大友克洋風)、ガイナックスも下請けしている。美術は大美術師の男鹿氏もいる、男鹿氏と一緒だったど根性ガエル美術の清水一利氏もいた。

マッドハウスって濃い絵を今風にして説教くさくないようにする手腕すげーな
posted at 20:59:13

食わず嫌いは良くないな、はだしのゲン2はあんまトラウマシーンない、投下から3年後だし。

むしろコミカルで温かい雰囲気と、オリキャラの政のかっこよさが異常、やりすぎw

ジョーもゲン2もアカギ、カイジも高屋敷氏脚本または演出作品て食わず嫌いを緩和する効果がある
posted at 21:07:48

はだしのゲン2で気づいたが、ゲンと仲間たちが家族として招き入れたぼっち老人(ずっと座ったまま)は「原爆ブラブラ病」(何もやる気力がなく死ぬのを待っている)と言っているが完璧なうつ病症状。戦時、戦後はうつなんて甘えたことは言ってなかった、は完全な嘘じゃん
posted at 21:18:31

はだしのゲン2(高屋敷氏脚本)の、完璧なうつ病症状のぼっち老人は、政達浮浪児とゲン達が作った家に招き入れられ住むが、何もしなくても子供達は何も言わない。日々が進むにつれ、次第に自主的に子供達に勉強を教えたり畑を耕すようになる。完璧なうつ病の治し方
posted at 21:38:09

はだしのゲン2が、あんなにスタイリッシュな作品だと思わなかったな。先日亡くなられたゲン2監督の平田敏夫さん、この頃から抜群のセンスを持ってたんだ…そりゃ遺作がスタイリッシュアニメのスペダン演出コンテになるよ。 ゲン2の政のデザイン・性格は神。かっこよすぎ
posted at 23:45:04

 8月15ファミ劇は凄い。はだしのゲン1、2、クロがいた夏を 朝からぶっ通し。火垂るの墓がまだ甘く見えるレベル。前に報告通り(高屋敷さんが脚本だったのでチェック済)、はだしのゲン2は怖くないし、結構ポジティブ…というか精神疾患に対する完璧な対処が驚愕。精神病んでる人にこそオススメ

posted at 23:19:14

はだしのゲン2、たぶん1もだと思うが、政治的なことは極力排除してるんだよね。子供がたくましく生きる視点というか。キャラデが全然違ったり、2ですげえかっけーオリキャラ(もはや大友克洋漫画的)出したり、よく原作が許したなと思う。そこら、新しい物、かっこよさを求める、マッドハウス創始者丸山正雄さんの流儀?
posted at 23:24:21

ゲン2は脚本の高屋敷さんが他作品の演出・脚本においても精神疾患対処が凄く適切なため、それが爆発してるが、ゲン原作でもゲン達は色々な人の悲惨な経験の話を聞く姿勢が凄い適切。ひどい話じゃ、かわいそうにのう、あいつら許せん、…など相槌は最小限、自分達がまず出来ることを探す。そこらが強い
posted at 23:34:06

明日のファミ劇、ゲン2は割りと元気出る内容だし高屋敷さん脚本の重要点だから録画するがゲン1を昼から見れるか迷うところである。たぶん1も好きなスタッフさん出てるよな…原画に岡村天斎さんもいるらしい。しかしゲンの隣でふっとんだ女の子がトラウマすぎる(原作は女の子じゃなかったかな)
posted at 23:26:31

ファミ劇でゲン1、2見るのにジャブとして火垂るの墓は見といた方がよかったかな、でも何度も見たし。しつこいがゲン2は比較的怖くない。 たまにはアニメ版ガラスのうさぎクロがいた夏、ゲン1、2を金ローでやらんかい。 ガラスのうさぎ出崎哲さんのマジックバス、四分一節子監督だから見たい
posted at 23:34:09

よく考えたら火垂るの墓、去年くらいじゃないか?その頃Gyao無料でゲン2見て、これ名作だしゲン1、2を金ローでやれってツイートした気がする。ゲンは「立ち直る」がテーマであり、孤児グループや他人等、組織やコミュニティを肯定的に捉えている。ゲンだったら清太・節子を仲間に引き入れてる
posted at 00:36:27

さて前も高屋敷さん脚本ということで見たゲン2、ちゃんとテレビサイズで見れた。AKIRA前(1986) なのにAKIRA並作画クオリティ。前描いたが高屋敷氏的ポリシー、自然や物も重要キャラ、の通り、原爆ドームに鳥の巣があり、ゲン達が卵を食べるという、建物が次世代を育てる場面が凄い
posted at 23:25:00

同氏特徴のメシテロ、極限状態なので壮絶。あと迫真の喫煙シーンw義理人情に疑似家族、適切すぎる精神疾患対処ほか、過去・未来作シンクロ多数。ジョー1・2、ど根性ガエル、赤ルパン、元祖バカボン、チエ、新ど根性、家なき子、宝島、ベルばら、カイジライドバック他等多数
posted at 23:32:11

ラストについても、ジョー2最終回を、結末が同じなのに原作より希望のある最終回にするようにしたのと同様、母の死という運命は同じでも明るい歌と共に仲間と遠景左向き走りで駆け、イメージの麦が見守る。怪現象で出崎哲式遠景横向き走り多数、自身コンテ演出に似る場面あり
posted at 23:38:45

ゲン1、2とも火垂るの墓が前日放送のため「ゲン達が清太より何倍も逞しい」と実況レス多数だが、ゲン1、2とも、逞しくない、一見何にもできない人を仲間や擬似家族として招き入れる姿が、強き者だけ生き残る世界と違う。高屋敷氏ポリシーも手伝い、2の鬱病老人への対処がほぼ完璧に近い
posted at 23:44:23

ゲン2の原爆ブラブラ病(鬱病)老人(死にたくても死ねない)は、ゲンや孤児達が建てる家に一緒に住もうと言われ、「自分は何の役にも立たない」と躊躇するが、子供達は気にしない。老人は徐々に子供に勉強を教え始め、畑仕事もやり始める。子供達は、「働け」とは全く言わないのが凄い
posted at 23:53:28

不思議なのは高屋敷氏は高畑監督の、じゃりん子チエ脚本を一番多く書いたのに、同じ戦争ものの、高畑監督作の火垂るの墓と真逆の主人公、雰囲気を出したことだ(しかもゲン2が先)。ただ、チエでも高屋敷氏はシリアス直前直後に正反対の幼いチエを入れる、高畑監督とは真逆の姿勢を見せている
posted at 00:02:24

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ゲン2は母をおんぶする構成。季節と共に母は軽くなり、最期は桜並木の下ゲンに背負われながら死ぬ。同氏前半シリ構ライドバック1話脚本は、逆に相棒となるロボットが桜並木の下、淋をおんぶするように走り、EDも母のおんぶ pic.twitter.com/IJPuqjGomT
posted at 05:27:29

 

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脚本なのに画が似てくる怪現象シリーズ。ジョー1(疑惑)、チエ、カイジ脚本、新ど根性コンテ演出脚本。特徴のメシテロやペロペロ、紙。

ゲン2はペロペロが大活躍、火傷を気にするな、とゲンがカツコの火傷を舐める感動場面に pic.twitter.com/eVQMfZ2cEL
posted at 05:37:59

 

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同氏特徴喫煙シリーズ。ジョー1、2、今回、カイジ脚本。カイジはともかく子供喫煙アカン…特にオリキャラの政がサマになりすぎ。実況も「どこの鉄雄」だらけ。隆太が不良にならないので代替のキャラらしいがかっこよすぎ pic.twitter.com/LcnuqpyDdD
posted at 05:45:16

 

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精神疾患の老人に対する適切対処。子供達は家族として扱い、老人は徐々に回復し働く。カイジもおっちゃんに対し強くなじらず具体的な道を示す。あと同氏ポリシー、自然や建物がキャラとして見守り、仲間の死を乗り越える pic.twitter.com/uJCQvV7IeP
posted at 05:57:28

 

ゲン2を元祖バカボン高屋敷氏演出、脚本を見た後に見ると、相当に色々元祖バカボンから引き出していることがわかる。特に、見方によっては絶望の「死の建物」に見れる原爆ドームが「生きて」いて次の世代を「育てている」という発想。元祖バカボンで顔のついた家が出てきたが、これが存分に生きてる

posted at 06:02:57

ゲン2はじめ、相当色々な場面で出る高屋敷氏脚本および演出で出る喫煙、子供に関しては「かまってほしい」という幼さかも。ジョーの場合は段平が叱り、ゲンではゲンが隆太に対し背が伸びないぞと叱る(ど根性ガエル同氏コンテ疑惑に同様台詞ある)。大人の場合は動揺を静めるためによく使う
posted at 06:09:08

高屋敷の演出や脚本における建物=キャラであるというポリシー、まんが世界昔ばなし演出「三匹のこぶた」はまさに家がキャラを象徴。元祖バカボン演出での顔のついた家、めぞん一刻脚本(最終シリーズ構成)の一刻館、ゲン2脚本の優しい原爆ドームという超発想、MASTERキートン脚本の、雪から守ってくれるカマクラ等、「建物」は相当に重要な役割を担ったキャラクターと言える。

posted at 06:20:20