カイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡

カイジおよび福本作品、そのアニメが好きで、シリーズ構成の高屋敷英夫さんが、子供の頃からアニメのクレジットで凄くよく見る名前なので調べてみたものの膨大すぎてまとめきれなくなってきたので、自分のブログよりここに切り離してまとめることにしました。ツイッターアカウントは@makimogpfbです

元祖天才バカボン8話A演出コンテ:自殺を的確に止めるキャラ達

Togetterのバックアップです。修正や追加などで再構成しています。)

脚本は山崎晴哉氏。家なき子などでよくある組合わせ。

開幕から特徴全開、太陽どアップ。今回は演出コンテだから解るが、らんま「脚本」でもこの特徴が出ているのが怪(画像)。また、パパ達が、お天道さまに感謝する直球描写(特徴:天道さま主義)。

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天気がよいのでホラをつきたくなる日だし、(釣りの)浮きが2つでウキウキするということで(特徴:物もキャラ)、パパとバカボンは釣りに行くことに。ここでバカボンが東京ブキウギの替え歌を歌うが、ゲン2「脚本」でも、東京ブキウギの替え歌が出てくる。 

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バカボンとパパは、まず医者にちょっかいを出して困惑させる。とにかく、演出でも脚本でも、医者がよく出てくる特徴がある。画像は一歩3期脚本と比較。

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パパ達はは釣りを開始。パパは、通りがかった男性二人に、川で鳥や猫が釣れるとふっかけ、本当に釣れたら金をもらうという賭けをふっかける。カイジとコンビニ店長の賭けに似てる。パパは事前に仕掛けを作っておいたので、賭けに勝つ(特徴:博打とイカサマ) 。

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パパは、男性二人は賭けに負けたが、スリルと興奮を味わったから、これでいいのだと言う。これもカイジっぽい。

更に猟師にも、川で鳥が釣れるとホラを吹く。猟師はそれを信じ川に入る。パパは、信じる人は神様が見捨てないから、これでいいのだと言う(特徴:純粋)。

賭けに負けた男性二人のやり取りにて、家なき子演出と同じような画が出てくる。これは、どちらも演出だから納得。

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男性二人は、仕返しに(特徴:不屈・復讐)鳥の格好をしてパパ達を驚かせようと川に入る。だが、水中で待ち伏せしていた猟師から発砲され退散。

パパ達は、今度は服と、自殺未遂をした半裸の男性を釣りあげる(脱衣演出)。大事な金をひったくられたとのこと。

パパは、死んでお詫び…を受け「死んでもアワビにならないのだ」と説教(特徴:上手い自殺防止)。だが励ましの勢いがあまって、再び男性を池に落とす。

池に再び落ちた男性は、水中にて、なくしたお金(鞄)を見つける。パパは、生きていたから見つけられたのだ、と言い、男性も、「諦めなくてよかった」と言う。諦めない精神も、同氏作品によく出る。カイジ脚本の、諦めてしまった石田さんと比較。 

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男性は、お礼をしたいと申し出るが、パパは、「礼はもうしてる」と金を受け取らない(特徴:お人好し、義理人情)。3人は笑い合う。
一方、賭けに負けた男性二人と猟師は和解し、おでん屋(特徴:飯テロ)で酒を飲み交わす。 

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お代を気にする3人に対し店主は、お代はパパから受け取ったと言う(賭けでせしめた金を返した)。これも特徴の義理人情。3人は笑い合う。
夜、パパは、今度はどんなホラを吹こうか、と浮きを握りながら(特徴:物のアップ)眠るのだった。カイジ脚本と比較。

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  • まとめ

山崎晴哉氏脚本との組合わせだと、ほっこりする話が多い。
そして、またしても、うまい自殺防止の話が出た。ど根性ガエル演出でも、自殺しようとするひろしを、美人の女性が止めてくれたり、仲間が止めようと走って来たりする。他も多数出てくる。

じゃりん子チエ1、2期脚本も、孤独は万病の源(死にたくなる)というポリシーが出てくるし、ゲン2脚本でも、死にたくても死ねない老人を、ゲン達が家族として迎える。カイジ脚本でも、自殺同然のおっちゃんを、カイジが止めに来てくれる。

この、精神疾患描写や自殺防止のうまさは、どうして多く描写されるのか謎である。
だが、カイジ2期13話の脚本における、駆けつけたカイジとおっちゃんのやり取りが強調されていることに感動したから、このように同氏の作品を好きな私がいる。

あと、同氏演出や脚本のキャラは、今回含め、やはり幼く可愛く描写されている。そして今回、特徴である連呼が頻出。これは脚本の方が顕著だが、演出では、時間の埋め合わせ調整ぽい。だがテンポは脚本と同じ。演出と脚本、やる事が同じなのが毎回不思議。

あと驚いたのは、今回・ゲン2脚本とも、同じ東京ブキウギの替え歌が出てきたこと。声優のアドリブだと今まで思っていたが、これを見るに何らかの指示がある?
あと、ギャグ作品なので、特徴である、物のアップが丸ワイプで強調されているのも直球。

監督作である忍者マン一平に、「気の病にかからぬこと」という教えが出る。
また、元祖天才バカボン中盤の脚本作にて、自殺をするフリをする詐欺師に対しパパが本気で怒る描写が出る。自殺とその防止について多くの作品で強いメッセージを発している。

この自殺防止ポリシーについて、原因は謎だが、同氏の描写は非常に時代先取りで的確。
また、そういった暗い兆候の人に対し、主人公達はギャグや義理人情や優しさで対応する。そういったヒーローであってほしい、という願いも見受けられる回だった。