カイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡

アニメカイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんに興味を持って調べてみたら、膨大な量の担当作があることがわかりましたので、出来る限り同氏担当作を追跡しています。discordアカウントは、まきも#3872 です。

忍者マン一平監督・8話:様々な考え方がある議題でカメラが傾く演出特徴が、キャラとして参上!

 Togetterのバックアップです。修正や追加などで再構成しています。モバイルだと、クリックしても画像が大きくならないですが、urlをクリックするとtwitterの大きい画面で見えます)

  • 先に、同時期に再放送していた、高屋敷氏シリーズ構成・脚本のワンナウツについて:

ワンナウツ1~3話(シリ構高屋敷氏直接脚本)の闇勝負で思い出した、エースをねらえ18話の高屋敷氏演出(コンテ疑惑もあり)回の敵校スパイとの闇勝負wどちらも自分に欠けている物を探るため闇試合に挑むw pic.twitter.com/jwpORUnNDA
posted at 01:20:13

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エースをねらえ!(高屋敷氏演出(コンテ疑惑も))の場合、仲間や敵スパイwのおかげで、ひろみは自分の欠点と、その対処を学ぶことができた。

ワンナウツ(高屋敷氏脚本・シリ構)の場合は、児島が、自分に欠けているものを渡久地との勝負で知り、無心になるため特訓する。
posted at 01:26:32

前にまとめたが、ワンナウツ(高屋敷氏脚本)で児島が求めた無心・無我、ギャグものではあるが、高屋敷氏監督作の忍者マン一平にも出て来る。頭をピーマンやマカロニにして相手に思考を読ませない、という忍術が出る:


posted at 01:31:03

この前のワンナウツ再放送でも笑ったけど、ど根性ガエルの高屋敷氏演出回と、ワンナウツ高屋敷氏脚本回。
ど根性:ひろしの早弁にチョークを投げると後ろの女の子に当たる
ワンナウツ:渡久地の昼寝にボールを投げると後ろの男の子に当たる pic.twitter.com/sTEFuRdFsT
posted at 02:13:25

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高屋敷氏脚本カイジ1期2話と、同氏監督の忍者マン一平7話を並べたら笑った。ベタベタする奴が騙すのも同じ。忍者マン一平の手を握れば友情が生まれる、は同氏ポリシーだし古畑の手を握るカイジは真の愛。

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posted at 00:35:04

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高屋敷監督作の忍者マン一平にて明確化された「手を握れば友情が生まれる」、高屋敷氏脚本・シリ構のカイジ1期でも存分に生かされている。鉄骨編序盤、カイジは中山の手を握り人の心を捨てるなと説き、後に中山を心から励ます事になる。 pic.twitter.com/ef0ZlRavKy

posted at 03:22:45

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皆の総意と察したのもあるが、中山が泣くからカイジは目的(賞金)を捨て利根川に電流を切るよう頼んだ。

カイジの行動は高屋敷氏脚本の劇場版マリオで出た同氏ポリシー「勇気とは真の愛から生まれる」にも通じる。現に危険を承知で中山を落ち着かせる。

ほぼ原作通りなのに何故高屋敷氏のポリシーが出るかというと、強調する箇所の選択と思う。チエ監督の高畑監督はそれが得意。高屋敷氏は高畑監督下で大量のチエ脚本を書きつつ自身の個性も出してる経験から、原作から自分の主張を出すのが上手いのかも。

まあつくづく見返すと、カイジ1期は、石田さんや佐原との絡みだけでなく、中山や太田との絡みも感動する。中山の声が何故ベテランの小山力也さんであるかも考えれば、佐藤雄三監督も高屋敷氏も中山は大事なキャラと考えていたのではないだろうか。

 

脚本吉田喜昭氏・コンテ小和田良博氏・演出はしもとなおと氏。小和田・はしもと氏は高屋敷氏が大好き?な出崎哲氏監督作キャプテンのスタッフ。そのためか出崎哲式回転が沢山出た。比較は高屋敷氏脚本のXMEN pic.twitter.com/2qlHsSDM11

posted at 02:14:48

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高屋敷氏の演出・コンテ・脚本すべて特徴の、開幕太陽や月が意思を持つかのような間、ここでも種明かし。開幕、月に顔があって寝てる。 比較の高屋敷氏シリ構・脚本ワンナウツ1話開幕も、太陽が児島を見守る。 pic.twitter.com/xD6xaJMCe7

posted at 02:25:51

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演出や監督ならわかるがシリ構や脚本でもキャラが似る怪、今回も。奇跡だがゲストの上下坂五郎は福本画調。また、同氏ベルばらコンテのシャルルは、頭が切れるし剣の腕も立つが、博打で身を持ち崩し、頬に傷がある。まさにカイジ pic.twitter.com/BpSwOMrLCx

posted at 02:32:18

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忍者マン一平は毎回、高屋敷氏ポリシーの種明かしがあるのだが、今回は、物の見方が様々な問題に関してカメラが傾いたり回転したりする演出の種明かし。

今回の敵、上下坂五郎は物を逆さまにする忍術を使う。夢は世界を逆さまにして逆さ世界の王になること 。まさに同氏演出特徴がキャラ化している。
posted at 02:37:06

というわけで、また増えた、人それぞれの物の見方、考え方でカメラが傾く特徴。 今回は世界が逆さまなら?という観点。新ど根性ガエル脚本では教室。元祖バカボン演出や脚本では、豚を食べる是非や貧困と犯罪。カイジ脚本は諭吉の格言の解釈。 pic.twitter.com/fjN1OfKexw
posted at 02:43:21

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あと、今回色々な朝食シーンがあるが美味しそう。新ど根性ガエル同氏脚本・演出(後にバンク化)やカイジ脚本など、あげれば沢山あるがどれも美味しそう。 食は孤独を癒したり、幸福感が高まるという効果がある。 pic.twitter.com/sPPjv13K0a

posted at 02:48:11

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話は何でも逆さまにする忍術を会得した坂五郎とのバトルだが、これも二転三転して終わったかと思えばもう1、2捻りがある(特徴)。 ど根性ガエルや元祖バカボンもだが、高屋敷氏と組むと吉田喜昭氏の脚本は可愛い感じになるのが特徴。鬼籍が惜しまれる。

posted at 02:52:20

長年仕事した出崎統作品で滝がよく出るためか、また滝が出て来た。高屋敷氏演出エースをねらえ最終回も滝。カイジ2期も滝。今回坂五郎のせいで滝が逆流。カイジ2期も、一条が、滝は昇らないと慢心するもカイジの奇策で球が昇る。 pic.twitter.com/K22Z0AWTqv
posted at 02:57:41

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吉田喜昭氏脚本だと高屋敷氏の可愛く幼くする演出傾向が際立つ特徴があるが、以下も今昔、高屋敷氏監督・演出・脚本の可愛い集。カイジワンナウツ(シリ構・脚本)なんて大人なのに幼く可愛い喜び方。 pic.twitter.com/7HdpOWkqtN

posted at 03:01:55

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そして自然=キャラであるという同氏特徴の種明かし、今回も炸裂。風魔忍法で風を起こす風魔君がバトル初回勝利をアシスト。エースをねらえ!演出(この回脚本疑惑もあり)やカイジのシリ構、ジョー2脚本も、風=キャラ pic.twitter.com/QoLWH4swA9

posted at 03:07:13

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そういえばこの「風」、カイジ1期の鉄骨では死神としてキャラ化している。また、この死神は、次々とカイジ達を脅かし、仲間を殺す。カイジ対会長でも、逆風がカイジを苦しめるイメージ(アニオリ)。他の作品では、風が主人公達を助ける事もあるが。

posted at 03:10:46

冒頭だけでなく、今回は月や太陽の感情がよく動く。シリアスな作品や現代の作品でも、月や太陽に喜怒哀楽があるような、殺気を帯びた間やアップがあるが、監督作である本作では、その正体が丸裸に。 pic.twitter.com/tBwVDxkcCc
posted at 03:17:04

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ところで、同氏特徴の一つに土下座シーンの多さがあるが、また増えた。ど根性ガエル演出、カイジ1・2期シリ構・脚本。他も多数、ワンナウツ脚本でもある。焼き土下座は究極 pic.twitter.com/watmUMn2JR

posted at 03:20:57

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ところで話の方は、二転三転の末、坂五郎が寺の鐘に頭を打ちつけ、逆さ忍術を忘れてしまう。お地蔵様を被害に巻き込んだ天罰とも取れ、これも喋らない物達(地蔵・鐘)が怒り、天罰を下したように見える。元祖バカボン演出でも物が復讐する話あり。

術と記憶を失った坂五郎はサラリーマンとして再出発することになったのだった。
posted at 03:27:38

 

  • まとめ

まさかここに来て、演出でも脚本でも出る、ものの考え方がそれぞれな場合にカメラが傾く演出の答え合わせというか、キャラ化が出るとは思わなかった。また、今回も、他作品でも特徴の、名調子ナレのキャラ化した姿である学校仮面が後日談などの名調子ナレをしている。
posted at 03:32:27

あと今回も、キャラクターとしての自然や無機物が明確化され、主人公達をアシストしたりしている。そういえば特徴であるメシテロも、キャラクターとしての存在感の発揮かも。
同氏シリ構・脚本の「おくさまは女子高生」でも、唯一残った誕生日祝いのご馳走である肉じゃがに重い存在感がある。
posted at 03:36:15

食べ物ではないが、ワンナウツ脚本では、テレビの試合中継に興味無いと言って渡久地が飲み物を買いに行き、飲み物を飲んだ途端、試合で事件が起こったと、児島が渡久地に知らせに来る。テレビを見に戻った渡久地は、悪賢いプレーをするチームを見て興味が湧き、喜ぶ。飲み物と好敵手を求める乾きが連動している。
posted at 03:43:58

考え方の如何でカメラが傾く同氏の特徴は、出崎兄弟の特徴である、カメラ傾斜演出からの派生・応用かなと思える。
他の出崎演出である、手前に無機物や美術が配置され奥行きを出す手法も、高屋敷氏の場合、それらが「見てる」というストーリーがある。こういった、演出にストーリー性を持たせる特徴も、仕事を演出から脚本に絞って行く原因となったかも。
posted at 03:50:37

脚本の方が演出にストーリー性を更に持たせることができるとはいえ、無言・喋らないのに名台詞であるという「脚本」は、演出経験の豊富さからも来ていると思うし、だからこそ高屋敷氏の脚本から出力される映像が時を超えてシンクロしていくのかもしれない。
posted at 03:54:37