緊急特集:忍者戦士飛影24話の高屋敷氏の脚本を入手!
togetter( https://togetter.com/li/1932023 )のバックアップです。非常に重大な情報を得たので緊急特集です。
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いつも私がやっている、アニメカイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの探求について急展開です!フォロワーさんから、古本屋で忍者戦士飛影24話(高屋敷英夫さん脚本)の脚本を見つけたと連絡があり、送ってくださいました!本当にありがとうございます!
脚本は、シーン番号などがなく、完成映像とは結構異なる箇所があるため、大抵コンテから起こすアフレコ台本ではなく、コンテ前の脚本と思われます!つまり剥き出しの高屋敷さん成分が見られます。超貴重!この頃(1980年代)は手書きなんですね。
まずサブタイトルからして完成版と違い、「我が故郷・地球!!」となっています。 完成版のサブタイトルは「舞い降りた翼」です。
しかし清書した人、高屋敷英夫さんの名前を書き間違ってます…
話の流れは、完成映像と脚本とで違いはないのですが、脚本段階ではキャラの心情にグッと踏み込む描写があります。キャラの掘り下げは高屋敷さんの得意技ですが、それがはっきりわかります!
内容については、前書いたこちらを紹介:
https://makimogpfb2.hatenablog.com/entry/2017/01/03/184550
キャラの心情描写の一例。特にロミナ姫(ヒロインの一人。ラドリオ星王女)の心情がハッキリ指定されています。高屋敷さんは、台詞に頼らない作劇をする傾向がありますが、こんな感じの指定があるから完成映像にも出るんですね。
完成映像には反映されず残念ですが、地球に降下したジョウ(主人公)が、地球の大地を感慨深くなでる描写があります。手の描写は、他の高屋敷さん担当作でも頻出。やはり脚本段階からある表現なんですね!
手の表現といえば、こんなのも。やはり脚本段階からあるんだと感動しています。こちらは完成映像にも反映されています。
高屋敷さんがよく出す夕陽も、やはり脚本段階から指定がありました!情景を想像しやすい文章です。残念ながら完成映像は、脚本より情感が失われています。あしたのジョー2の高屋敷さん脚本回にも似たシーンがあります。
そして驚いたんですが、アクションシーンもちゃんと細かく書かれているのです!コンテや作画の領域だと思ってました…。
完成映像とは少し異なりますが、迫力が伝わります。絵のないコンテのようです。さすが演出やコンテ、監督の経験者!
残念ながら完成版には反映されませんでしたが、ロミナがジョウを想うモノローグがあります。ここもキャラの掘り下げが感じられます。代わりに、完成映像ではロミナの表情に気合が入っています。
こんな感じで、脚本段階でキャラの心情や仕草、シーンの情景、そしてアクションシーンまでもが、詳細に書かれているのを実際に目にすることができました!これ私がもしコンテを切る立場なら、凄い切りやすいと思います!アニメのことを考えた脚本です!
いやほんと、読むことが出来て感無量ですし、大収穫です。重ね重ね、送っていただいたフォロワーさんに感謝です(代金お支払い済)!!