カイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡

アニメカイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんに興味を持って調べてみたら、膨大な量の担当作があることがわかりましたので、出来る限り同氏担当作を追跡しています。ツイッターアカウントは@makimogpfbです。

コボちゃん6A話脚本:人間関係の基本

アニメ『コボちゃん』は、植田まさし氏の4コマ漫画をアニメ化した作品で、幼児のコボを中心にしたファミリーコメディ。
監督:森田浩光氏、シリーズ構成:城山昇氏。

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本記事を含む、当ブログの、コボちゃんに関する記事一覧:

https://makimogpfb2.hatenablog.com/archive/category/%23%E3%82%B3%E3%83%9C%E3%81%A1%E3%82%83%E3%82%93

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  • 今回の話:

サブタイトル:「会社のパパはカッコイー」
コンテ/演出:笠山葉一氏、脚本:高屋敷英夫氏。

仕事付き合いで、連夜帰宅が遅くなった耕二(コボの父)は、お詫びに早苗(コボの母)とコボを外食に誘うが、急な残業が入る。そこで、早苗とコボは耕二の職場を訪ねる。

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同僚と飲むことになった耕二(コボの父)は、早苗(コボの母)に、取引先と会食するから帰宅が遅くなると電話する。それを聞き、コボは落胆。コボが野球グラブにボールを叩きつける場面があるが、グラゼニ(脚本)にも同じ動作がある(アニメオリジナル)。また、高屋敷氏は野球経験者。

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次の日、今度は同僚と麻雀することになった耕二は、残業するから遅くなる、と早苗に電話。コボは不機嫌になる。
あんみつ姫(脚本)に麻雀場面があるほか、麻雀アニメであるアカギのシリーズ構成・脚本を務めるなど、高屋敷氏は麻雀にそこそこ縁がある。

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遅くまで麻雀したせいで、耕二は、休日もなかなか起きられず、コボと遊んでやれなくてコボを怒らせてしまう。
眠りこけて失態を晒すのは、カイジ2期(脚本)や、ど根性ガエル(演出)ほか結構印象深いものが多い。

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耕二は、流石に反省。そんな中、今日は他の家族が用事で遅くなると早苗から聞いた耕二は、コボと早苗を外食に誘う。それを聞きコボは喜ぶ。ここでもグラブが映る。ワンダービートS・F-エフ-(脚本)などにも野球場面があり、高屋敷氏の野球好きが窺える。

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だが、耕二に残業が入ってしまう。そこで早苗は、コボを連れて、耕二の職場を訪ねることに。色々ドタバタするものの、耕二・早苗・コボは、耕二の職場で丼ものを食べる。じゃりン子チエアンパンマン(脚本)などなど、皆で食事することの重要性は強調される。

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忙しく働く耕二を見て、コボは「かっこいい」と早苗に言う。
子供が父のかっこいい所を見て見直すのは、MASTERキートン(脚本)でも印象的に描写されている。

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帰りの電車の中、コボは眠りこけ、早苗は、耕二を褒める。月が映るが、RAINBOW-二舎六房の七人-・ストロベリーパニック(脚本)ほか、全てを見ているような月の描写は頻出。

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次の日、残業して提出した資料を上司に褒められたと、耕二は早苗に電話し、早く帰ると宣言。そして同僚の誘いを固く断るが、「一杯だけだぞ」と言うのだった。多段オチは、オヨネコぶーにゃん・新ど根性ガエル(脚本)など、他のギャグものにも結構ある。

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  • まとめ

 のっけから野球要素(ボールとグラブ)が出ており、高屋敷氏の並々ならぬ野球愛を感じる。同氏は、野球アニメであるワンナウツグラゼニで、シリーズ構成・脚本を務めており、そちらでも野球愛が炸裂している。

高屋敷氏の野球経験については、以前まとめたこちらを紹介:

https://min.togetter.com/iUQxCbe

 あと、父と子の関係については、F-エフ-(高屋敷氏シリーズ構成・全話脚本)では重厚なドラマが、アニメオリジナルを交えて見事に描かれていて、非常に唸らされた。

F-エフ-について、以前書いたブログ記事一覧はこちら:

https://makimogpfb2.hatenablog.com/archive/category/%23F-%E3%82%A8%E3%83%95-

 思えば、演出/コンテ/脚本参加の元祖天才バカボンでも、脚本参加の、じゃりン子チエMASTERキートンでも、高屋敷氏は、父と子の関係を濃厚に描いており、比較してみると面白い。

 カイジ2期(高屋敷氏シリーズ構成・脚本)でも、石田父子のドラマは目立っていた。
もともと、高屋敷氏は複雑な人間関係を捌いていくのが上手いので、人間関係の基本、「親」と「子」のドラマは守備範囲中の守備範囲なのかもしれない。

 あと、耕二・早苗・コボで丼ものを食べる場面がハイライトになっているのも、もはや「食」がライフワークと言える高屋敷氏らしい。野球と同じく、「食」への情熱も凄まじいものがある。

 構成についても、オヨネコぶーにゃん(高屋敷氏脚本陣)もそうだったが、短い尺(本作は30分内2話構成)の中で、話の5W1Hがしっかりしており、同氏の緻密な計算力が光る。今回含め、多段オチに持っていく余裕を作る事が多いのも流石。

 本作は、有名な4コマ漫画が原作。サザエさんもそうだが、アニメにする際に、テーマを決めて、色々なプロットや原作を繋げ、1エピソードにまとめる高度な脚本技術が必要になる。高屋敷氏も、それを見事にこなしており、やはり凄さを実感する。

  • こちらも紹介:

以前書いた、MASTERキートン(高屋敷氏脚本陣)に関するブログ記事一覧↓

https://makimogpfb2.hatenablog.com/archive/category/%23MASTER%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%B3

以前書いた、ワンナウツ(高屋敷氏シリーズ構成・脚本)に関するブログ記事一覧↓

https://makimogpfb2.hatenablog.com/archive/category/%23%E3%83%AF%E3%83%B3%E3%83%8A%E3%82%A6%E3%83%84

以前書いた、グラゼニ(高屋敷氏シリーズ構成・全話脚本)に関するブログ記事一覧↓

https://makimogpfb2.hatenablog.com/archive/category/%23%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%82%BC%E3%83%8B